6ヵ月前
具体的なオフィス物件を紹介してもらい、物件の下見に行きましょう。この期間が絶対ではありませんが、解約予告が6ヵ月前のためこの期間で物件を絞っていくのは良い時期です。
ビルの下見は数多くみていきましょう。値段の交渉も含め、候補を多く出すことは値段交渉などにも優位に働きます。不動産業者は多く物件を紹介し、ご案内を促進してくると思いますがその理由もあります。
部屋の形、トイレの場所、部屋への導線はみなさんしっかり見ますが、とても大事なことは空調です。規模にもよりますが、間仕切りを多くする場合はそれだけの空調吹き出しが必要となってきます。
空調の方式はセントラル空調、個別空調の2つに分類されますが、昨今ではセントラル空調方式であっても細かいゾーニングに分かれているため、個別空調とほとんど変わりません。大きく変わるのは冷暖の切り替えが大きいゾーニングに分かれているということです。
古いタイプのセントラル方式の空調は1フロア全部で吹き出し、延長の単位も1フロア全部となりますので、課金単価がとても高く非経済的となります。しかり、物件によっては窓側にペリメーターという単独(個別)の空調がついていれば一気に問題解消します。
また、部屋を間仕切る部屋を想定して空調の位置を必ず確認しましょう。思いがけない金額を空調の増設工事でかかります。
100坪以上の面積ではほとんどありませんが、エレベーターホール、トイレ、給湯室が契約面積に入っている場合があります。室内にそれらがあると確実に面積は含まれますが室外にある場合も含まれる場合があります。
一般的なエレベーターの数は800坪(述べ面積)に1台といわれています。つまり延べ面積が(1Fを除く)2,400坪あった場合は2200÷800=2.75台となり3台が望ましい台数となります。ここで最近の事例でお伝えすると人荷用は貨物用のエレベーターと兼用になってしまうため、この台数に含まれてしまいます。つまり、2200坪の場合は3台のエレベーターがあり他に貨物用が1台あることが望ましい設計となりますが、人荷用と数え3台となっているオフィスビルが多く、法令的問題はありません。
5ヵ月前
候補となった物件は最後まで天秤にかけることが賃貸条件を有利に進められスタンダードなやり方です。不動産業者にぎりぎりの賃貸条件をオーナーに提示してもらうか検討依頼書を提出して書面を提出することが有効的な手段です。最終的には貸室申し込み書を提出して賃貸条件を固めましょう。
候補物件の寸法図面に移転先のレイアウトを入れ広さをしっかり確認しましょう。また、レイアウトができますと精度の高い内装費用が計算できます。一度概算で出した費用を詰めていきましょう。また、内装工事の工事区分(B工事やC工事)はこの段階で交渉しましょう。具体的にいうと間仕切り壁をC工事で交渉することにより、内装費用を大きく軽減できます。
条文調整の中で重要な個所は、更新時の賃料増減についての文言です。一般的に借地借家法で守られていますが、賃貸人にとって有利な条文が入っている可能性が高いです。賃貸借開始前解約や、特約要項などの違約金の月数を確認しましょう。また契約書に載っていない、工事区分を確実に確認することをお勧めします。工事区分を内装業者に渡しておきましょう。これにより、工事区分を加味した費用がでます。また、ここが定まることで移転先の工事業者と打ち合わせを始めましょう。
4ヵ月前(解約残り6ヵ月前)
レイアウトを固め資材やメーカーなどを固め費用を決めます。またC工事だけの内容ではなく、B工事の内容を貸主側の業者と話を進めましょう。大きくB工事が無い場合は問題ありません。ここで内装工事の工期を固め社内や関係会社にも通知をしていきましょう。
3ヵ月前~1ヵ月前(解約残り5ヵ月前から3ヵ月前)
坪数が大きい面積を賃借する場合、工事に着手する時期となります。目安として30坪以下の大きさは半月前から1ヵ月前。30坪から100坪の場合は1ヵ月前から。100坪から300坪ほどになると1.5ヵ月前から2ヵ月。それ以上になると2ヵ月前を要します。内装工事にかかる日程は音だし工事が土日・祝日となりますので、日数が大きく膨らみます。30坪以下の面積は電話を開通工事の手配をなるべく早くするべきです。NTTの都合がつかず、旧ピッチな工事で行う企業が多いですがNTTの都合がつかない場合があるのでご注意ください。
各種届出を行うにあたり、内装業者側で行ってくれるものもありますのでしっかり相談しましょう。
1ヵ月前(解約2ヵ月前)
大型のオフィスへの移転場合社内へのPJチームで引っ越し準備に取り掛かりますが、ほとんど企業が総務部(管理部)だけでの手配を行うため、引っ越し業者と連携して当日までの流れをしっかり把握して、各種メンバーに伝達しましょう。
当月(解約1ヵ月前)
PCはもちろんプリンターなどの出力についても確認するようにしましょう。