出版・人材ビジネスを中心に多くのユーザーや企業の皆さまへ様々なサービスを提供している株式会社マイナビ。ロゴに込められた「ユーザーの人生の成功や成長のキッカケ」となるべく、特に人材ビジネスを中心に、一人ひとりのキャリアに寄り添ったサービスの開発・提供をしています。
将来の人員計画を鑑みてオフィスの拡張移転を決定。この決定の背景には、求職者への想いと働きやすさへの配慮が絡んでいました。結果、誰もがアクセスしやすく、魅力的な立地のオフィスとして選ばれたのは「歌舞伎座タワー」でした。人材ビジネスをメインにされている株式会社マイナビ様の求職者への想いがつまった大型居抜きの移転事例です。内装デザインは人気のデザイン会社「ドラフト」が手掛けています。
そして株式会社マイナビ様のオフィス移転プロジェクトにおける物件選定を、株式会社スリースターがサポートさせていただきました。今回は、担当の松田様にオフィス移転を検討された経緯、物件選定のポイント、大型居抜き移転について貴重なお話を伺うインタビューを実施し、新オフィスへの想いや今後のビジョンについて深く探りました。
- 求職者・社員のアクセスがしやすい立地
- 社員同士の接点がもちやすいレイアウトにしたい
- 今後の人員計画で手狭になるのが見えた
- 駅直結で知名度も高いビルに居抜きで入居
- オフィス内をどこからでも見渡しやすいレイアウトが完成
- 出社率に合わせてゆとりを持った配置に
移転をきっかけにゆとりを持ったオフィスレイアウトに
――今回のオフィス移転を考えられたきっかけ・目的を教えてください。
松田さん:紹介事業本部のオフィスは京橋と新宿にありましたが、事業成長に伴う、今後の人員計画でオフィススペースの手狭さが顕著になることが予測されました。特に京橋のオフィスは、拡張の余地が限られておりましたので、京橋の周辺で物件を探し始めたのが今回の移転のきっかけです。
――オフィスの利用状況について教えてください。
松田さん:現在、26階から29階の4フロアを賃借しており、紹介事業本部の約700名が使用しています。来春には、さらに4フロアを追加で借りますので、他の事業部も入居する予定です。
――出社率や在宅勤務の割合はいかがでしょうか。
松田さん:会社全体として、2割~5割程度の在宅勤務を推奨しており、柔軟な働き方が奨励されています。銀座オフィスの紹介事業本部では約3割のスタッフが在宅勤務を選択しています。
出社率のバラつきは事業部によって異なるのですが、これは、業務の性質や役割によって決まることが多いです。出社が必要なタスクが多い部署もあれば、リモートでの業務が十分可能である部署もあります。このような差異を考慮し、各部門ごとに適切な在宅勤務ポリシーが適用されています。
さらに、今回の移転ではオフィス内のレイアウトやスペースの作り方も工夫して設計していただきました。月末や月初など人が増える時期もあるのですが、動線にゆとりをもったレイアウトにしていますので、多くの社員が出社してきても密集しているという感覚はありません。
- オフィス移転のことが全然わからないけど大丈夫?
- はじめで何から始めたら良いかわからない…
- オフィス移転はどんな流れで進むの?
- どんなオフィスが必要なのかわからない!
はじめて移転をされる方も、オフィス移転の面倒さを知っている方も、ニーズに合わせたご提案をいたします。
ワンフロアのみ居抜きで入居。追加工事で使いやすさをUP
――移転する際の物件選定で、重視されたポイントについてお聞かせください。
松田さん:エリアは、京橋オフィスの近く、もしくは京橋からのアクセスの良さを考えました。京橋、銀座、日本橋、三越前や、銀座線沿線では虎ノ門にあるビルも内覧しました。
弊社が重要視していたポイントは、アクセスの良さです。求職者の方が出勤前や仕事終わりに寄って頂きやすい場所、初めて来られる方でもわかりやすいビルを探すようにしていました。歌舞伎座タワーは、駅直結という点、全国的にも知名度が高い場所という点を評価しました。
――他物件と比較して、歌舞伎座タワーの印象はいかがでしたでしょうか。
松田さん:フロアの形状が、使いやすそうだなと感じました。
エレベーターなどのコアが真ん中にあるビルだと「同じフロアでも他の社員と接点がない」ということがあるのですが、歌舞伎座タワーはコアが片側に寄っているため、オフィス内を見渡すことができました。導線が良く、 社員間同士のコミュニケーション活性化につながる働きやすいレイアウトが実現できそうだなと思いました。
――居抜きでのご入居・追加の施工内容について教えてください。
松田さん:4フロアのうち、29階のみを居抜きで承継し、他のフロアの大部分は原状回復して頂きました。
造作は、壁と扉を承継させて頂きました。前のテナント様も会議室フロアとして使用していたのですが、役員用と社員用で分けて使っていらしたので、当社では一部の壁を解体して、一体として使えるように改装しています。また、それに伴い、導線がスムーズになるように一部の通路を変更しました。
――居抜きのメリットや、大変だったところを教えてください。
松田さん:費用面のメリットは大きいと思います。壁を建てる造作工事費用を抑えることができました。ただ、解体する箇所もありましたので、そこの部分に費用はかかっています。
大変だったこととしては、承継した壁を活かすために、設計会社、管理会社、前テナント様と細かく打合せする必要がありました。また、弊社の利用用途に合わせるため、会議室のサイズ合わせが大変でした。双方にとってメリットがあるように、前テナント様に調整していただいた工事箇所もあります。
コロナ後でも出社したくなるオフィス設計を目指して
――オフィスのこだわりを教えてください。
松田さん:コロナ禍で設計したオフィスですので、長い時間をかけて設計士さんと意見交換しながら作り上げていきました。コロナが落ち着いて、社員がオフィスに戻ってきたときに、“ここで働きたい”と思ってもらえるオフィスをテーマに設計しています。
各階のエントランス
松田さん:自然の暖かみを感じさせる共通コンセプトがあり、お客様がリラックスして本音を話せるような空間を作りましたが、各フロアでエントランスの雰囲気を変えています。29階のエントランスは、法人の方が来社頂くことが多いため、緊張させない悠然とした雰囲気に。他のフロアは求職者の方が来られるので、プライバシーを担保したシンプルで明るい印象にしています。
執務エリア
松田さん:執務エリアは、導線にゆとりを持たせました。通路幅を10センチから15センチ程拡げたのですが、思った以上に広く感じます。
レイアウトはフリーアドレスを採用しているので、私物が無く、すっきりしています。以前のオフィスは固定席でしたので、最初は慣れないこともありましたが、慣れてくると、断捨離やペーパーレスにもつながっているようです。 コロナ禍で設計したオフィスですので、動線にゆとりを持たせたレイアウトにすることにより、仕事のしやすいオフィスができました。
また、個人で集中して作業ができるスペースや、オンライン会議ができる個室ブースを執務エリアに設置しました。他に、コラボレーションして作業ができるスペースも随所に用意しています。島と島の間には複合機やハイテーブルを配置することで、人が集まる工夫をしています。
カフェラウンジ
松田さん:銀座オフィスの目玉は、26階にあるカフェラウンジです。ここの評判はとても良いです。前のテナント様は食堂として使用されていましたが、給排水設備だけ残して頂き、カフェラウンジに大改装しました。
他には、コア内貸室を活用して、動画撮影スタジオと、休憩室(和室)を作っています。
――近年、オフィスを不要とする企業もありますが、御社にとってオフィスとはどんな存在でしょうか。
松田さん:求職者との信頼関係を築き、彼らのキャリアの重要な決断に貢献するために、オフィスは不可欠だと思っています。
求職者の方とは、オンラインでも面談できるように対応しておりますが、人生においてとても大切な“仕事を決める瞬間”をサポートさせて頂いておりますので、できれば直接お会いして、しっかりと責任をもった対応がしたいと考えています。安心して転職先の紹介を任せられる会社であるためにも、オフィスは必要なものだと考えています。
また、ご来社頂いた際も、お待たせせずに、すぐに対応ができるようにしています。直接お会いして、お聞きして、どれだけ親身になって対応できるか。立ち上げ以来変わらないマイナビ紹介事業本部の考え方で、それを実現するためにオフィス環境にもこだわっています。
――貴重なお話をありがとうございました!
※掲載内容は取材当時のものです。
お客様プロフィール
- 本社所在地:東京都千代田区一ツ橋1-1-1
- 銀座オフィス:東京都中央区銀座4-12-15
- URL:https://www.mynavi.jp/
- 業種:多様な事業領域でユーザーの日常・人生をサポートする総合情報サービス企業
- 種別:事務所