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神奈川県の歴史は古く、1192年に源頼朝が鎌倉に幕府を開いたことで、日本の政治の中心地になりました。その場所は、現在の鶴岡八幡宮の東側辺りだったと言われています。その後、源氏が3代で途絶えると、頼朝の妻、「尼将軍」政子の実家である北条執権家が権力を引き継ぎ、1338年の室町幕府の成立まで、その政権は続きます。その間、後鳥羽上皇と争った承久の乱や2回にわたる元寇がありましたが、一方では、写実性を重視し、質実剛健とも言われる鎌倉文化が花開き、今なおその余韻を、建長寺や円覚寺などで堪能することができます。
その後、日本の政治の中心地は京都に移りますが、神奈川県は幕末のペリー来航の舞台として、再び注目を浴びることになります。「開国」か「鎖国」かで大きく揺れた江戸幕府でしたが、1858年に日米修好通商条約を締結し、アメリカとの開国に踏み切ることになり、横浜は函館、長崎とともに開港地に選ばれます。当時の日本の主要な輸出品は生糸でしたが、横浜は富岡製糸場などで作られた生糸を大量に輸出する港として、日本の貿易の中心を占めるようになり、現在の繁栄につながっています。

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