10名以下のスタートアップ企業やベンチャー企業などのオフィス移転の選択肢として、人気が高まっている『セットアップオフィス』。セットアップオフィスには、スタートアップ企業などにとって魅力的な理由がいくつかあります。
この記事では「迅速に事業を開始したい」「初期投資を抑えたい」「数年で再度移転をする予定がある」という企業になぜセットアップオフィスがおすすめなのかを詳しく解説します。レンタルオフィスとの比較もしていますので、オフィス移転を検討されている企業様はぜひ参考にしてみてください。
セットアップオフィスとは?
セットアップオフィスとは、内装工事(一部物件は家具の設置まで)が完了している状態で入居できる賃貸オフィスタイプです。近年、スタートアップ企業やベンチャー企業を中心に、人気を集めています。
通常、オフィスは、間取りなどなにも決まっていない空っぽのオフィスを箱だけ借りて、内装レイアウト・デザインの設計や家具の選定・手配などを行っていきます。そのようなオフィスでは、費用と時間と労力がかかります。一方で、セットアップオフィスではその手間を省くことができます。
特にスタートアップ企業は、他の企業と比べてもオフィス探しにあまり時間をかけられない企業が多く、さらに将来的な事業拡大や人員増加に備えて迅速にオフィスを移転する必要があることがあります。
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セットアップオフィスがスタートアップ企業に向いている理由
スタートアップ企業がセットアップオフィスを選ぶメリットは多岐にわたります。セットアップオフィスは元々「入居しやすく、退去しやすい」オフィスとして生まれた経緯があり、スタートアップ企業やベンチャー企業が使いやすい20~30坪(5~15名前後)の面積帯の物件が多く存在します。
さらに、デザイナーが設計しているためおしゃれで使い勝手もよく、最新トレンドの内装デザインや家具が取り入れられています。他にもコスト・手間などの面で、スタートアップ企業やベンチャー企業におすすめできる点をご紹介します。
入居後、すぐにビジネスをはじめることができる
通常オフィスは、内装工事や家具の手配、ネット回線や電話回線の準備などを自分たちで手配を行った上で、大規模な引っ越しも必要です。これに対して、セットアップオフィスはすでに内装工事が完了しており、一部では家具やネット回線も準備されているため、PC1台さえあれば契約締結後1週間程度で業務を開始できる物件もあります。
特にスタートアップ企業やベンチャー企業は、事業の成長期にあり、移転に伴う業務停止などオフィス移転によるリスクを最小限に抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。セットアップオフィスは、これらの企業にとって迅速かつスムーズに事業を展開するための1つの選択肢となります。
入居するまでの工数を削減できる
通常オフィスでは、内装レイアウト・デザインの検討、業者の選定、オフィス家具の選定・購入などが必ず発生します。これらを滞りなく完了させるのには最低でも3ヶ月程度、平均的には5ヶ月かかることが一般的です。さらに、規模やこだわりによっては半年以上かかることもあります。
一方、セットアップオフィスは、すでに内装工事や家具の準備が完了しているため、これらの工数を大幅に削減できます。
特にスタートアップ企業やベンチャー企業は、人員増加や事業拡大が短期間で発生することがあり、都度移転業務に時間や手間をかけられない企業も多いと思います。このような企業にとって、セットアップオフィスは、移転までの工数を減らして、その分業務に時間を費やすことができる点で魅力的といえます。
初期費用を大きく削減することができる
通常、オフィスを借りる際に発生する内装工事やオフィス家具の購入には、おおよそ1坪あたり10〜30万円以上の費用がかかると言われています。しかし、セットアップオフィスはすでに内装工事が完了しているため、この初期費用を大幅に削減することができます。内装工事費用を賃料に上乗せされる形で支払うことになりますが、賃料として計上できるため企業側のメリットは大きいです。
さらに、セットアップオフィスは通常オフィスと比べて敷金が低く設定されている物件が多いという特徴もあります。最近では、保証会社への加入で敷金が最大ゼロになる物件も増えてきています。
スムーズに退去ができる
通常、オフィスを退去する際には、入居時の状態に戻すこと(=原状回復)が求められます。しかし、これには内装工事業者に解体工事を依頼したり、引っ越し業者に家具の搬出を依頼したりする手続きが必要です。これはかなり手間がかかる作業です。
一方、セットアップオフィスは内装の張り替えで済む物件が多く、通常のオフィスと比較しても退去にかかる時間が短縮されます。そのため、スタートアップ企業やベンチャー企業のように、事業拡大や人員増加などでオフィス移転を頻繁に行う可能性が高い企業にとっては、スムーズな退去が可能なセットアップオフィスが非常に適しているといえます。
スタートアップに向いているオフィスタイプ
スタートアップ企業やベンチャー企業は、他の企業と比べて移転業務に人員や時間を割けない、初期投資を抑えたい、自社で資産を持ちたくない、移転に伴って業務の手を止めたくないと考える人が多いです。
そのような特徴をもつ企業におすすめのオフィスタイプを3つご紹介します。
セットアップオフィス
まず、おすすめしたいのがセットアップオフィスです。以下に、セットアップオフィスの特徴をまとめます。
セットアップオフィスの主要面積帯は20坪以上100坪未満であり、大体5~40名前後で検討される企業が多いです。
- 自社専用の空間:他社との共有部分がほとんどなく、自社のみで利用できる
- 会議室不足が起こりにくい:会議室や個室ブースなどは自社専用なので、予約がとりやすい
- 中期的(3年以内)で再度移転をする企業が多い:損益分岐点が3年前後とされており、それまでに人員増加等で移転をする企業が多い
- 他社の音や使い方を気にしなくていい:他社の作業音や電話の声などを気にせずに、業務を行うことができる
- 登記ができる:一部レンタルオフィスでは法人登記が不可な拠点もあるが、セットアップオフィスは登記可能
以上から、セットアップオフィスは、機密性の高い情報を取り扱う企業や、来客や打ち合わせが多い企業、中期的(1年~3年前後)に入居を続けたい企業に特に適しています。
レンタルオフィス(シェアオフィス、サービスオフィス)
次におすすめするのが、レンタルオフィス(シェアオフィス、サービスオフィス)です。レンタルオフィスとは、個室を借りつつ共用スペースを利用するオフィス形態です。
厳密にいうと、シェアオフィス・サービスオフィスはレンタルオフィスの中の種類であり、特徴が異なる部分もありますが、今回の記事では同じグループとしてご紹介します。以下に、レンタルオフィスの特徴をまとめます。
- 他社との共有スペースが多い:個室など必要最低限のみ自社専用で、その他は共有スペースなので社外との交流も行える
- 必要な時だけ会議室を利用:賃料に含まれている場合や、都度の利用料金だけ支払う場合がある
- 少人数・短期間利用ができる:1名から利用でき、短期間(1ヵ月~)で利用することも可能
- 受付対応がサービスに入っている:有人受付の場合は、来客対応や郵便の受け取り等がサービスに含まれている
- アクセス・立地がいい:ビジネスエリアに構えられている拠点が多く、駅直結や徒歩5分圏内にある場合も多い
以上から、レンタルオフィス(シェアオフィス、サービスオフィス)は、他社との交流を積極的に行いたい企業や、あまり会議や打ち合わせが多くない企業、短期利用をしたい企業、オフィスに無人の時間が発生し得る企業に特に適しています。
コワーキングスペース
最後におすすめするのが、コワーキングスペースです。コワーキングスペースとは、専用の個室はなく、すべて他社との共用で仕事をするスペースを指します。以下に、コワーキングスペースの特徴をまとめます。
- 他社との共有スペースのみ:自社専用スペースはなく、空いている座席(一部拠点では座席指定あり)を利用する
- 必要な時だけ会議室を利用:レンタルオフィス同様、月額料金に含まれている場合や、都度の利用料金だけ支払う場合がある
- 少人数利用が一般的・利用料金が安い:1名~少人数で利用される方が多く、他のオフィスタイプと比べて料金が安価
- 料金システムが比較的柔軟:月額料金制の場合や利用時間のみ料金が課される(ドロップイン)システムがある ※ブランド・拠点により異なる
- アクセス・立地などの使い勝手がいい:アクセスがよく、プランによっては多くの拠点を利用できるため様々なエリアに拠点を構えることができる
以上から、コワーキングスペースは、少人数で必要な時だけオフィスをワークスペースを使いたい企業や、あまり会議や打ち合わせが多くない企業、必要最低限のコストで抑えたい企業、立地のいい場所にオフィスがほしい企業に特に適しています。
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セットアップオフィスに入居したスタートアップ企業事例
セットアップオフィス移転事例①【港区浜松町・約55坪】
以前はレンタルオフィスに入居していましたが、フリースペースの有効活用ができていないことに気づき、移転をされた株式会社Media Beats 様の事例です。自社のオフィスでより集中して作業できる環境での業務効率化を求めて、セットアップオフィスに移転されました。
実際に、セットアップオフィスに入居される方の多くはレンタルオフィス・サービスオフィスなどの小規模オフィスからが多く、こちらの事例も同様の流れです。
セットアップオフィス移転事例②【千代田区麹町・約30坪】
以前利用していたレンタルオフィスが手狭になり、使い勝手があまりよくなかったところからオフィス移転をしたスフィア法律事務所 様の事例です。レンタルオフィスには共用の会議室しかなかったため、他のテナントとのスケジュールの兼ね合いで使えないタイミングもあり、不便に感じられていたそうです。
こちらのオフィスはすでに必要な家具も設置されていたため、内装工事にかかるコストだけでなく、時間と手間も大幅に削減できた事例です。
まとめ
今回は、スタートアップ企業やベンチャー企業から人気を集めているセットアップオフィスについて、その理由とメリットについて詳しく解説しました。
内装工事や家具の手配などの手間を省き、すぐに業務を開始できたり、セキュリティ面での安心感があったりと、スタートアップ企業にとって魅力的な選択肢となります。これらの要素を考慮して、事業の成長を支えるオフィスとしてセットアップオフィスを選ぶ企業が増えています。
セットアップオフィスは20~30坪の面積の物件が多く、実際に弊社が運営するセットアップオフィス専用検索サイト「RAKNA(ラクナ)」にも同等の面積のオフィスがたくさん掲載されています。オフィス移転を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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