オフィス移転は、多くの企業にとって大きな挑戦となるイベントです。従来の移転方法は、多くの時間、費用、そして手間を必要としていました。しかし、時代は変わり、新しい移転のスタイルが登場しています。
セットアップオフィスと居抜きオフィスの登場により、移転の常識が大きく変わりつつあります。本記事では、従来の移転の課題や流れから、これら新しいスタイルの特徴とメリットについて詳しく解説します。オフィス移転を考えている企業の方は、ぜひこの新常識を知って、効率的かつスムーズな移転を実現しましょう!
昔から続くオフィス移転の課題
オフィス移転は、企業の成長や事業展開、組織変革などのさまざまな理由から行われるものですが、昔から変わらぬ課題が数多く存在します。
従来のオフィス移転は、新しい場所を見つけ、内装や設備を一から整えるというステップを踏む必要がありました。これには多額の初期投資が必要で、特にスタートアップ企業などには大きな負担となっていました。
- 高額な初期投資
オフィス移転には、新しい場所での内装工事や設備導入、家具の購入など、多額の初期費用が必要です。特に、賃貸借契約の際の敷金や礼金も大きな負担となります。 - 手続きの煩雑さ
移転先物件の契約手続き、移転元物件の解約手続き、敷金や礼金の入金手続き、一部の業種では、移転に伴い新しい場所での営業許可やライセンスの取得が必要となるなど様々な問題を解決する必要があります。 - 移転PJチームの発足
移転プロジェクトに参加する従業員の多くが、その経験が初めてとなることが多いです。移転に関する知識や経験が不足しているため、どのように進めたら良いかわからなかったり、通常の業務と移転に関する業務の両方をこなさなければならず、業務の負担が増大する場合が多いです。 - 原状回復義務
オフィスを退去する時には、貸室を契約時の状態に戻す必要があります。これに伴う工事費用や時間、労力は、企業にとって大きな負担となります。
これらの課題は、企業の規模や業種、移転の理由に関わらず、多くの企業が直面する普遍的なものです。オフィス移転を成功させるためには、これらの課題を事前に把握し、適切な対策を講じることが不可欠でした。
- はじめてのオフィス移転で何から始めたら良いかわからない…
- オフィス移転のことが全然わからないけど大丈夫?
- オフィス移転はどんな流れで進むの?
- どんなオフィスが必要なのかわからない!
はじめて移転をされる方も、オフィス移転の面倒さを知っている方も、ニーズに合わせたご提案をいたします。
昔から続くオフィス移転の流れ
オフィス移転は、企業の成長や事業展開、組織変革などのさまざまな理由から行われるものです。一般オフィスを利用した従来のオフィス移転は、多くの手続きや調整が伴います。以下、その詳しい流れを解説します。
(想定条件:賃料@20,000円/坪、敷金12ヵ月、50坪のオフィスに移転する場合)
- 移転にかかる期間:6ヶ月間 〜 12ヶ月間程度
- 敷金:1200万円(賃料の 12ヶ月分)
- 仲介手数料:100万円
- 内装工事費用(家具購入を含む):1000万円~2000万円(坪単価20万円 〜 40万円)
- 敷金+仲介手数料+内装工事の合計費用:約2,300万円~3,300万円
- 原状回復工事費用:7万円/坪 〜 10万円/坪
- オフィス移転のタイミングの検討
- 新しいオフィスの選定基準の決定
- 予算の設定
- 複数の不動産会社への問合せ
- 物件内覧、見積もりの取得
- 全体スケジュールの作成
- 候補物件のレイアウトプラン作成
- 賃貸借契約の締結
- 内装工事の打合せ
- 家具メーカーのショールーム見学
- 内装工事を発注(オフィス家具は、受注生産なので、発注から納品まで1ヵ月間ほどかかります)
- 通信工事の手配
- 内装工事着工(工事期間は1ヵ月間程度)
- 移転業者との連携
- 実際の移動作業
- 旧オフィスの原状回復工事(1ヵ月間程度)
新しいオフィス移転の流れ
居抜きオフィス移転の増加とセットアップオフィスの登場
居抜きオフィス移転の増加とセットアップオフィスの登場により、オフィス移転の流れは大きく変わりました。現在入居しているオフィスを居抜きで退去することで原状回復費用をカットし、セットアップオフィスに入居することで初期コストを削減するという流れが生まれました。
セットアップオフィスを活用した新しいオフィス移転の流れを解説します。
(想定条件:賃料@25000円/坪、50坪のセットアップオフィスに移転する場合)
- 移転にかかる時間:2ヶ月 〜 3ヶ月
- トータルコスト:約200万円程度(通信・電気工事費用、引越し費用込み)
- 敷金:物件によっては「無し」
- 内装費用:物件によっては「不要」
- 原状回復費用:後継テナントを見つけた場合「不要」
- オフィス移転が必要になった時点でPJスタート
- 新しいオフィスの選定基準の決定
- 予算の設定
- セットアップに絞って物件内覧
- 見積もりの取得
- 賃貸借契約締結
- 通信、電気工事の発注
- オフィス家具の発注
- 実際の移動作業
- 移転元を居抜きで退去する場合、不用品の廃棄、クリーニング実施
- 不要な配線の撤去
セットアップオフィスとは?
新しいオフィス移転のスタイルとして注目されているのが「セットアップオフィス」です。
これは、オーナーが事前にオフィスの基本的な内装を設えておき、テナントがそれを利用する形式のオフィスです。具体的には、エントランスや会議室がすでに設置されています。オフィス内に家具が設置されている物件もあります。
貸主が事前に整備したオフィスをテナントが利用するという新しいリーシングスタイルは、オフィス移転に関わる時間、コスト、人的リソースを大幅に節約できる点が最も魅力的です。さらに、オフィス内の資産は全て貸主の所有となるため、テナント側はそれを資産として計上する必要がありません。
通常のオフィス移転の場合、資産の減価償却は7年から15年かけて行われるため、移転の際には避けられない特別損失が発生します。高額な費用をかけてスタイリッシュなオフィスを設計・実装すると、移転時にはこの未償却分や原状回復費用が大きな負担となってしまいます。そして、それに加えて移転に伴う莫大な経費も発生しますが、それらを避ける事ができます。
セットアップオフィスは、新規に事業を立ち上げるスタートアップ企業や、新しい市場への進出を考える大手企業、短期間のプロジェクトのための拠点を必要とする企業など、さまざまなニーズに応える形で利用されています。
総じて、セットアップオフィスは、現代のビジネス環境において、迅速に対応し、柔軟性を持ちながら、効率的に業務を進めるための最適な選択肢となっています。
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- オフィス移転のことが全然わからないけど大丈夫?
- オフィス移転はどんな流れで進むの?
- どんなオフィスが必要なのかわからない!
はじめて移転をされる方も、オフィス移転の面倒さを知っている方も、ニーズに合わせたご提案をいたします。
セットアップオフィスを借りるメリット
ビジネスの世界は日々進化し、その変化に柔軟に対応するための新しいオフィススタイルが求められています。
中でも「セットアップオフィス」は、多くの企業や個人事業主にとって注目の選択肢となっています。初期投資を抑えつつ、即座に業務を開始できるこのセットアップオフィスの魅力を深掘りし、その利点を詳しくご紹介します。
- 初期投資の削減:すでに内装が完成しているため、移転初期費用が大幅に削減。
- スピーディな移転:内装工事の必要がないため、すぐに使用開始可能。
- デザイン性:プロのデザイナーが手掛けた洗練されたデザインのオフィスを利用できる。
- 事前確認:仕上がった内装を実際に見て、イメージしやすい。
【メリット1】初期投資の削減
セットアップオフィスの最大の魅力の一つが、初期投資の大幅な削減です。通常、新しいオフィスを開設する際には、内装工事、家具や設備の購入、通信環境の整備など、多額の初期費用が発生します。
しかし、セットアップオフィスはすでにこれらが整備されているため、企業はこれらのコストを気にすることなく、すぐに業務を開始することができます。特に、スタートアップ企業や中小企業にとっては、初期の資金繰りが厳しい中での大きなメリットとなります。
【メリット2】スピーディな移転
時間はビジネスにおいて非常に貴重な要素です。セットアップオフィスの利用は、内装工事の必要がないため、契約後すぐにオフィスを使用開始することができます。これにより、新しいプロジェクトや事業展開のスピードを大幅に上げることが可能となります。また、急な事業拡大や短期間のプロジェクトにも迅速に対応できるのが特徴です。
【メリット3】デザイン性
セットアップオフィスは、プロのデザイナーが手掛けることが多いため、洗練されたデザインが特徴です。従業員のモチベーション向上や、クライアントや取引先を迎える際の印象向上にも寄与します。良いデザインのオフィスは、企業のブランドや価値観を反映する場としても機能します。このような高品質なデザインを、追加のコストや時間をかけずに利用できるのは大きな利点です。
【メリット4】事前確認
セットアップオフィスは、仕上がった状態での内覧が可能です。これにより、入居前に実際のオフィスの雰囲気や設備を確認し、自社のニーズや要望に合致するかどうかを具体的にイメージしやすくなります。不明点や要望をその場で確認・交渉することも可能で、後からのトラブルや誤解を避けることができます。
- はじめてのオフィス移転で何から始めたら良いかわからない…
- オフィス移転のことが全然わからないけど大丈夫?
- オフィス移転はどんな流れで進むの?
- どんなオフィスが必要なのかわからない!
はじめて移転をされる方も、オフィス移転の面倒さを知っている方も、ニーズに合わせたご提案をいたします。
居抜きオフィスとは?
「居抜きオフィス移転」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
これは、前のテナントが使用していたオフィスの内装や設備をそのまま引き継ぐ形で新たなテナントが入居するオフィスのことを指します。居抜きオフィスは、新規にオフィスを設ける際のコストや時間を大幅に削減することができるため、多くの企業にとって魅力的な選択肢となっています。
ただ、居抜きオフィスにはデメリットも存在します。それは、希望条件に合致する居抜き物件数が少ないということです。要因としては、「居抜き物件の募集期間が短い」ということが挙げられます。居抜き物件は、募集期限が定められていることが多く、期限が過ぎると原状回復されてしまいます。
居抜きオフィスのメリット
オフィス移転や新規開設を検討する際、多くの企業が直面するのは、高額な初期投資や内装工事の手間です。
しかし、近年のオフィス市場には、これらの課題を効果的に解決する選択肢が浮上しています。それが「居抜きオフィス」です。前テナントの内装や設備を引き継ぐ形での入居が特徴のこのオフィススタイルは、経済的なメリットから環境への配慮まで、多方面での利点を持っています。
このセクションでは、居抜きオフィスの魅力とその具体的なメリットについて詳しく解説します。
- 初期コストの削減:前テナントの良質な内装や設備を利用可能なため、新たな内装費用が不要。
- 賃料のメリット:一般的に居抜きオフィスの賃料は安価。
- 取り壊し前提のオプション:取り壊し前提のオフィスは、さらに賃料がお得。原状回復費用も不要。
- 環境への配慮:既存の内装や設備を再利用することで環境に配慮可能。
【メリット1】初期コストの削減
居抜きオフィスの最大の魅力は、初期コストの大幅な削減です。前テナントが使用していた良質な内装や設備をそのまま利用することができるため、新たな内装費用や設備導入のコストが不要となります。特に、高品質な内装や最新の設備を引き継ぐことができる場合、そのコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。新規に事業を立ち上げる企業や、資金繰りに制約がある中小企業にとって、このメリットは大きな魅力となります。
【メリット2】賃料のメリット
居抜きオフィスは、一般的に通常のオフィススペースよりも賃料が安価となることが多いです。これは、前テナントの内装や設備を引き継ぐ形となるため、物件オーナー側も新たなテナントを迅速に見つけることができるというメリットがあるためです。この賃料のメリットを活かすことで、より良い立地や広さのオフィスを選択することが可能となります。
【メリット3】取り壊し前提のオプション
一部の居抜きオフィスは、取り壊し前提として提供されることがあります。これは、建物自体が古くなってきたり、再開発の予定があるため、短期間の利用を前提としたオフィスとなります。このようなオフィスは、さらに賃料がお得となることが多く、原状回復の費用も不要となる場合があります。短期間のプロジェクトや、一時的な拠点としての利用を考えている企業にとって、非常に魅力的な選択肢となります。
【メリット4】環境への配慮
居抜きオフィスは、既存の内装や設備を再利用することで、環境に配慮することができます。新たな資材の使用や廃棄物の発生を減らすことができるため、環境への負荷を低減することが可能です。企業のCSR活動や環境への取り組みを強化したい場合、居抜きオフィスの選択はその方針を具体的に実現する手段として有効です。
後継テナントの確保で「原状回復費用」を削減する方法も!
オフィス移転や退去の際、原状回復費用は大きな負担となることが多いです。しかし、居抜き退去という選択肢を利用することで、この費用を大幅に削減、あるいは無料にすることが可能です。
居抜き退去とは?
居抜き退去とは、テナントが退去する際に、オフィスの内装や設備をそのままにして、次のテナントに引き継ぐ形で退去することを指します。これにより、原状回復のための工事や費用を削減することができます。
居抜き退去の手続きや後継テナントの確保は、専門業者のサポートを受けることで、よりスムーズに進めることができます。
後継テナントの確保の重要性
居抜きでのオフィス退去に際して、後継テナントの確保が最も重要なステップとなります。後継テナントが求めるオフィスの条件として、以下の3点が挙げられます:
- 基本的な会議室の設置
- オフィスの清潔さ
- 備品の良好な状態
特に、会議室の存在は不可欠です。その理由は、会議室の設置に関わる内装工事が最も費用がかかるからです。空調の配置、照明の移動、煙感知器の設置など、多岐にわたる工事が必要となります。もちろん、貸主の許可を得て居抜きでの退去を進めることが前提です。
後継テナントの信用調査も重要な要素となります。このような複雑な手続きには、当社のような専門業者のアドバイスが役立ちます。当社は居抜きに関する入退去のサポートを提供しています。一見、複雑に思えるこのプロセスも、適切な相談を通じて大きな利点を享受することが可能です。お気軽にご連絡ください。
居抜き退去のメリット
原状回復費用の削減は、企業にとって大きな経済的負担を軽減する大きなメリットとなります。さらに、原状回復工事の時間が不要となるため、退去プロセスが大幅にスムーズに進行します。また、不要な工事を避けることで廃材が発生しないため、環境にやさしい選択をすることができるのも大きな利点となります。
居抜き退去の注意点
居抜き退去を行うには、まず貸主との合意を得ることが絶対に必要です。さらに、後継テナントの求める条件やニーズを正確に理解し、それに基づいて適切な情報提供や交渉を進めることが極めて重要となります。
- はじめてのオフィス移転で何から始めたら良いかわからない…
- オフィス移転のことが全然わからないけど大丈夫?
- オフィス移転はどんな流れで進むの?
- どんなオフィスが必要なのかわからない!
はじめて移転をされる方も、オフィス移転の面倒さを知っている方も、ニーズに合わせたご提案をいたします。
これからのオフィス移転は「セットアップオフィス」がスタンダードに
都市部、特に都内の主要エリアに位置する中小規模のオフィスが、今後セットアップオフィスへと変わっていく可能性が高いと考えています。従来のオフィス移転は、多くの時間と費用を要する大掛かりなプロジェクトでしたが、セットアップオフィスの登場により、迅速かつ経済的に、そして柔軟に移転が可能となりました。
この新しい移転のスタイルは、すでに多くの企業に受け入れられており、理解深い貸主からの問い合わせも増加しています。当社のミッションは、企業が時間や費用を非中心業務に浪費することなく、主要な業務に全てのリソースを集中できるようサポートすることです。
私たちは、オフィス移転がマンションやアパートの引越しのように、もっとシンプルで手間のかからないものに進化すると信じています。持続可能で、柔軟性のあるオフィス移転は、間違いなく今後の業界のトレンドとなるでしょう。
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