オフィスの構造

壁構造

オフィスビルを作る際に構造的に支える「壁構造」と「ラーメン構造」があります。壁構造は壁全体で建物の重さを支えます。シンプルに壁同士で支えるためバランスがよく耐久性に優れています。しかし設計によっては構造上動かせない壁が出てしまうため鉄筋コンクリートのみでラーメン構造と併用して使われていることが多いです。

壁構造の特徴

壁のみで支えているため部屋の中に柱型が出なくスッキリしているのが特徴的です。

ラーメン構造

そしてもう一つ主に使われているのがラーメン構造です。梁で重さを受け、柱にその重さを支える頑丈な作りになってます。そのため木造、重量鉄筋、鉄筋コンクリートの作りに全て適用できる素晴らしい構造です。

アウトフレーム構造

しかし柱や梁が室内側に出っ張ってしまうため無駄な空間ができてしまう要素があります。それを解消したのがアウトフレームです。また別名でアウトポールとも言われています。

メリット

柱や梁を内側から外側に出すことで空間が広くなり部屋を有効的に使えて家具が設置しやすいなどメリットがあります。さらに柱形に合わせてオフィス家具を特注しないためコストを抑えやすいのも特徴的です。

デメリット

ただ外側に出た柱や梁はバルコニー側や開廊下側に出るため窓の高さが低くなり採光性が悪くなる点があります。

アウトフレーム逆梁工法

そこでもう一つ工法を加えることによって使い勝手がよくなるアウトフレーム逆梁工法があります。

特徴

例えばオフィスビルの住戸の4隅にある太い柱を住戸の外側に配置して梁を天井から立ち上げる方法が一般的ですが、アウトフレーム逆梁では天井ではなく床から梁を立ち上げるため窓を高くとることが可能です。なので採光性や眺望の面がとても優れていてより有効的に空間が使えることができます。

強み

そして地震や災害になった場合でも耐久性に優れており簡単には建物が崩れることがありません。アウトフレームを使うことによって柱と梁の骨組みがしっかりして頑丈な建物が出来上がります。構造を工夫することによってより快適な空間を作ることができます。

一覧へ戻る