オフィスの天井の高さは、賃室内の床から天井までの高さを表し、オフィスの快適さを左右する重要なポイントです。
天井が高いと解放感があり部屋も広く感じますが、天井が低いと部屋が狭く感じられ、圧迫感を感じてしまいます。
圧迫感を感じるとストレスを感じ集中力が欠けてしまい、業務効率が落ちてしまいます。逆に天井が高いと創造的になり、仕事の効率が上がりますが、高ければ高いほど良いのではなく、高すぎると居心地の悪さを感じてしまいます。
建築基準法では天井の高さは2.1メートル以上となっており、新しいビルでは2.8メートル以上確保しているビルも多いですが、古いビルの場合2.4メートルから2.6メール程度の高さが一般的です。
オフィスの快適な環境を考えると、天井の高さは最低でも2.6メートル、理想は2.7メートル以上ですが、オフィスのフロア面積によっても理想の天井の高さは異なります。
例えば200平方メートル以下の小さなオフィスであれば、天井の高さは2.6メートルでも充分です。しかし、ビルのワンフロアすべてを使うような1000平方メートル以上ある大きなオフィスでは、天井の高さが3メートル位ないと圧迫感を感じてしまいます。
新たにOAフロアの導入を考えている場合は注意が必要です。
OAフロアは床下に4センチから30センチ程度の空間を作り、その中にネットワークや電話の配線を入れた二重構造の床にするため、その分の天井の高さが必要になります。もともと天井の高さが低いと感じていると、さらに低くなり圧迫感を感じてしまいます。
オフィスビルでは建物の構造上、天井に梁があることが多く天井の高さが一定でないこともあります。
特に壁際に梁があると、オフィス内では壁際に書籍棚やキャビネットなど背の高い家具を置くことが多いため、天井の高さは十分あっても、梁があり配置できないということもあるので、梁下の高さも合わせて確認する必要があります。