B工事とは

b工事とはテナントの要望にあわせて行う工事のことです。テナントの業種によってはフロアに設置するスプリンクラーの数が一定以上必要であったり、指定の防災基準をクリアしなければならないなど様々な取り決めがあり、その取り決めをクリアするにはビルの仕様を変えなければいけないこともあるため、b工事はテナントが営業をするには必要不可欠な工事といえます。また、工事を行う業者は原則、ビルのオーナーが指定した業者です。

B工事の費用負担者

工事の資金は工事を希望しているテナント側が負担をします。ただしビル自体に手を加える必要があるので、事前にビルのオーナーに相談して許可をもらうなどの制約があることに気をつけてください。費用は原則テナント側が負担するのですが、テナント契約をするときに「営業するために必要不可欠な工事の場合、オーナー側が工事費の3割を負担する」などの契約を取り交わしておけば、費用の一部をオーナー側に請求することも可能です。

工事を着手する注意点

b工事はa工事など他の工事と比較してトラブルになることが多く、特に多いのが工事の費用が予想を大きく超えてしまうケースです。例えばビルにスプリンクラー設置するときに、設置場所に重要な配線があって工事が困難になるなど、行いたい工事とビルの構造の相性と費用は高くなってしまいます。
仮に費用を抑えるためにテナントが業者を捜して工事をしてもらう場合、ビルの構造について何も知らない業者が工事をすることになるので、テナントの要望に沿って工事をした結果、ビルの設備を破壊してしまうなどの重大なトラブルを招くおそれがあります。こうした事態を防ぐために、ビルのことを知り尽くした業者に工事をお願いする必要があり、さらにビルの仕様も考えた上で工事することから、費用が高くなってしまうのがb工事の特徴です。そのため、工事をするときは予算を多少超えてしまう可能性があることを理解し、オーナーが指定した業者としっかりと相談してから工事をするようにしてください。

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