オフィスの内覧が変わる!VRのオフィスツアー
不動産テックの一つとして注目されている「VR」(Virtual Reality「バーチャルリアリティ」の略。コンピュータグラフィックスや音響効果を組み合わせて、人工的に現実感を作り出す技術)、ユーザーが多い『住宅』仲介においては既に広く活用されている一方、『オフィス』についてはまだあまり浸透していません。しかし、オフィスを探すユーザーの世代が若返っているなかで、インターネットはもちろん「VR」など新しい形での情報発信の重要性が増してきています。また、忙しくて内覧の時間がとれないユーザーにとっては、気になる物件を事前にVRで内覧し、実際に内覧する物件を絞り込むことが可能になります。
ここでは、「VR」の技術を使ったオフィス内覧について、詳しく検証してみます。
オフィスのVR内覧とは
「VR」は、日本語ではよく仮想現実と表現されます。目の前に3次元の空間が拡がり、実際にはそこにいないのに、そこにいるような不思議な感覚を実現する技術や体験のことを一般に指します。
「VR」の技術を使って、実際の内覧のかわりにバーチャルにオフィスを確認してもらうことができます。また、仮想現実の技術で、レイアウトをオフィスに当てはめて使用感を感じてもらうことも出来るようになります。
このような「VR」の技術を使い、オフィスを内覧することを、通称「VR内覧」と言います。
オフィスを擬似体験して物件を検討できるこの技術は、不動産と相性が良く、不動産賃貸業界において「VR内覧」を導入する事例が増えてきています。
では、「VR内覧」サービスにはどのような方法があるのでしょう。
現在は、スマホと簡易的なVRゴーグルかVRグラスを用いたやり方が主流です。スマホは多くの方がすでに持っていますが、VRゴーグルやVRグラスはまだまだこれからの普及ですので、サービスを受けるユーザーは限定されます。
これから普及していくと思われるのは、WebやメルマガにコンテンツのURLを添付する方法で、ユーザーが何時でも何処でも、パソコンやスマホで内覧することができ、「VR内覧」のメリットが広がります。
ここからはオフィスビル仲介業界20年のキャリアを生かして、WebやメルマガにコンテンツのURLを添付する「VR内覧」の導入を進めている「株式会社シリウス・ネオ」のサービス、「VRツアー」を基に検証させていただきます。
VRツアーとは
「VRツアー」は複数の360°のパノラマ画像を組み合わせたもので、賃貸物件のアピールポイントや資料等をバーチャル空間に埋め込むことができます。 賃貸物件の空室をVRツアー化することで、ユーザーは実際に現地を案内されているかのような体験をすることができます。
また、「居抜き」の場合、新しく入居するテナントは、オーナーとの間における賃貸借契約とは別に、VRツアーによる情報から前テナントとの間で造作譲渡契約または資産譲渡契約などを結ぶことも可能になります。
では実際どのような情報がVRの中でツアー化できるのでしょうか。
・オフィスビルまでの導線(近隣駅からの道順及び環境、周辺情報)
・外観、エントランス(もちろん360°詳細部まで見学できます)
ここではビルのセールスポイントもアピールできます。
・エントランスからエレベーター、通路、オフィス入口までの導線及び内部の詳細
・オフィス内の詳細及び環境(スペックの詳細や設備の位置、日照、景観など)
図面も表示できますので、サンプルレイアウトも入力できます。
・共用部の詳細及び環境(トイレ・給湯室・ポスト・看板など)
・シーンごとにコメントを入力
・ビルパンフレットなども埋め込めます
その他の情報の入力も希望により対応可能です。
実際のサンプルもご覧になれます。下記ボタンよりお試しください。
VRツアーのメリット
・内覧に繋がりにくい隠れた物件をフォーカスすることができる。
資料では伝わらない内容が映像で伝わるため、普段埋もれがちな隠れた優良物件も内覧可能になります。
・Webやメルマガでの展開に最適
VRツアーのURLを添付することで、他物件との差別化、ユーザーの理解度UPが図れます。
ユーザーは内覧を絞り込むことで手間が減り、写真だけだと分からない広さの感覚や雰囲気、コンセントの位置など含めた細かい点もよく伝わり、また、内覧を絞り込む過程でより納得感があり、結果として満足度が上がることとなります。
・事前撮影により、解約予告期間中の機会ロスを防ぐ
空き予定の物件にまだ入居者がいて、内覧ができない、という事はよくあるかと思います。VRツアーであれば、テナントの解約予告期間中も自由に見てもらうことができ、次期テナントがVR内覧によって十分な検討ができるので、物件が成約するまでの期間を短くすることが期待できます。
・内覧時のギャップが減り、成約率が上がる。
ユーザーが気になる物件を事前にVR内覧し、絞り込むことが可能なので、実際に内覧する物件数は減ることとなります。接客時には会話でのやり取りも含めてこのような絞り込みが行われ、オンラインでは事前にユーザーが自分で判断して絞り込むこととなり、結果として問い合わせに対する成約率が上がることとなります。
・内覧会開催の費用削減
何時でも何処でも使えるコンテンツですので、内覧会を開催する側・訪問する側の時間やコストを大幅カットできます。
・仲介会社の制限なし
VRツアーは利用制限がないため、どなたでも自由に利用可能です。テナント早期誘致のため、安心して希望の仲介会社にVRツアーを提供できます。
VRツアー制作の費用と流れ(株式会社シリウス・ネオの場合)
・制作料金
初期費用:180,000円から
5~7ポイントにて撮影を行い、厳選した5シーンまでで構成されたツアーを作成する基本プランの場合。
※料金には、シーンリンク、サムネイル表示、図面表示、ホットスポット、ジャイロ機能、2眼機能を含んでいます。
※撮影ポイントを増やし構成シーンを増やしたプランにより、料金は変更します。
※物件数3件以上の場合には、お得なおまとめ割等もありますので、
料金の詳細については、是非お問い合わせ下さい。
ランニングコスト:0円
ランニングコストがないので、長期間ご利用いただけます。
※制作料金は初期費用のみです。
・制作の流れ
(1)撮影打合せ
撮影対象場所(住所・フロア)等の確認
撮影ポイント数の確認
図面等での確認
ビルスペックやアピールポイントの確認
(2)見積り
適用プランをベースに、撮影ポイント数、ホットスポット等の内容により見積
※標準プランの内容を超えない場合であっても見積をいたします。
(3)発注
契約申込書、契約締結
契約締結 撮影日調整(現地の鍵開け等の手配をお願いいたします)
(4)撮影
外観、室内撮影(事前打合せ時の撮影ポイント)
※現地の清掃等を事前にお願いいたします。 雨天時は延期となる場合があります。
(5)確認
テストデータにて内容確認 (撮影データ、ホットスポットの内容)
※プランにより、チェックバックの回数が決まっています。
再撮影の必要がある場合、現地再調整をお願いいたします。
(6)納品
株式会社シリウス・ネオよりURL提供
株式会社シリウス・ネオ提携先の仲介会社へURL情報提供
※新規の空室についても追加制作することが可能です。(有料)
※対象階の変更や一部リニューアルなどがあった場合、後日変更も可能です。(有料)
まとめ
「VR内覧」についてご理解いただけましたでしょうか。
「VR内覧」は万能では無く、内覧がゼロになるという事は現実的ではなく、手触り感とか、温もりやちょっとした雰囲気は、実際に内覧しないと感じることが難しい部分もあります。また、安心感という意味でも決める物件は実際に内覧したい、というユーザーも多いです。VRで分かることはVRに任せて、実際の現場でしか分からないことは現場で見て、感じてもらうというのが大事です。
現地内覧前の「プレ内覧ツール」、候補物件の「絞り込みツール」や役員会などでの「報告ツール」など、ユーザーの意思決定を効率的にアシストするツールとして「VR内覧」を上手に活用していただければと思います。
また、特に現地と資料のギャップがある物件に関しては、「VR内覧」の導入をお勧めいたします。
さらに、地方など遠方から移転する場合や海外の方に向けては十分なメリットが期待できますし、実際に海外の方への賃貸物件や投資家向けの物件などでは、「VR内覧」だけで実際の内覧をしなくても成約するケースというのも不動産事業者から聞くようになりました。
まだまだこれからの分野ですが、少しずつ広がりが見えてきています。今後に期待ができる不動産テックの「VR内覧」についてご興味がございましたら、是非、当社にお問い合わせ下さい。様々なご相談に対応させていただきます。