【虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業】2027年6月完成予定!虎ノ門の未来を変える再開発プロジェクトとは?
虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合は、虎ノ門駅隣接地に地上29階、地下4階、高さ171.31m、延床面積119,886㎡のオフィスビルを新設します。 参加組合員として中央日本土地建物株式会社、独立行政法人都市再生機構、住友不動産株式会社が参画します。
本プロジェクトは2024年1月に着工し、2027年6月15日の竣工予定の約3年半の工期となっています。
本記事では、この壮大な「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の概要や特徴、そして周辺地域への影響等について詳しくご紹介していきます。
【虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業】の全体像
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、東京都港区虎ノ門一丁目に位置し、東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」の直上を含む約1.1ヘクタールの区域で進められている大規模な再開発プロジェクトです。この事業は国家戦略特別区域計画の特定事業にも指定されており、延床面積約12万㎡の「駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点」の形成を目指しています。
事業コンセプトは「INCLUSIVE GATE」。虎ノ門の地に、様々な出会いと新しい閃きを生み出す次世代型ワークプレイスと共創の場を創出し、人・情報・技術を世界へと発信していきます。
また、日本を代表する建築賞を受賞した建築家の小堀哲夫氏をはじめとするデザイナーとのコラボレーションで、東京の更なる国際競争力とまちの魅力向上に寄与します。
計画概要
事業名称 | 虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業 |
---|---|
事業主体 | 虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合 |
所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目1000番 |
アクセス | 東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅 直結 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅 |
用途 | オフィス、店舗、集会場、共同住宅、自動車車庫 等 |
規模 | 地上29階・地下4階 |
構造 | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | パイルド・ラフト基礎 (原則として建物全重量を直接基礎で支持、沈下防止の為に杭基礎にも鉛直力を負担) |
設計 | 株式会社日本設計 |
施工 | 戸田・西松建設共同企業体 |
高さ | 171.31m |
敷地面積 | 6,397.27㎡ |
建築面積 | 5,201.66㎡ |
延床面積 | 119,886.17㎡ |
竣工日 | 2027年06月15日予定 |
計画地
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の計画地は、「東京虎ノ門グローバルスクエア」の東側である、東京メトロ銀座線の「虎ノ門駅」の直上部に当たる「虎ノ門一丁目東地区」を対象としています。ブロック内を東西に2本の道路が走る三つの街区を対象とします。
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」の直上に位置しており、竣工後は駅と直結する予定です。「虎ノ門駅」直上というアクセス利便性の高い立地を活かし、国内外からのアクセスが容易な国際的なビジネス拠点を目指しています。
「虎ノ門駅」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」とも繋がっており、銀座線をはじめ、日比谷線も利用することができます。また、都営三田線「内幸町駅」からも徒歩圏内のため、幅広いエリアからの通勤、来訪を可能にしてくれます。
【虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業】の特徴
1.企業と行政がつながる新たなビジネスの場
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、虎ノ門エリアの歴史や政治・経済の中心地としての特性を活かし、新たな国際ビジネス拠点の創出を目的とした大規模開発プロジェクトです。本事業では、官民の垣根を越えて多様なプレイヤーが交流し、社会課題の解決や新たなビジネスの創出につながる場の提供を目指しています。
この一環として、2~5階部分には「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」を設置予定です。ここでは、国や地方自治体などの「官」と、企業・スタートアップ・NPO・教育機関といった「民」が連携し、オープンな議論を通じて新たな価値を生み出すことが期待されています。官民共創の場として、持続可能な社会づくりと経済活性化の両立を図る役割を担います。
虎ノ門エリアにはすでに、「虎ノ門ヒルズインキュベーションセンター(ARCH)」や「CIC Tokyo」といったイノベーション拠点が集まっており、スタートアップや国際的な企業の活動が活発に行われています。「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」は、こうした既存拠点と連携することで、エリア全体のイノベーション・エコシステムを強化し、国際的なビジネスや研究開発のハブとしての役割を担うことが期待されています。
2.駅と街がつながる、虎ノ門駅の利便性を拡張する歩行空間へ
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」では、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅と周辺エリアをより便利に結ぶため、歩行者ネットワークの拡充が進められています。駅と周辺施設をスムーズにつなぐことで、安全で快適な移動を実現し、都市の回遊性を向上させます。
さらに、広場の整備を通じて、緑あふれる開放的な交流空間を創出。人々が集い、にぎわいが生まれるエリアを目指しています。これにより、単なる交通拠点ではなく、地域の活力を生む場としての役割も担います。
これまで整備が進められてきた「虎ノ門」駅周辺の歩行空間をさらに強化し、駅南側の空間整備を完了。新たに南北をつなぐ地下通路を整備することで、移動の選択肢が広がり、より利便性の高いエリアへと進化します。
また、地下駅前広場は、地上との連携を意識した設計が施され、外堀通り側の1階には「パサージュ(歩行者通路)」を設置。開放的な空間デザインによって、訪れる人々が気軽に利用できる、親しみやすい都市空間を実現します。
3.防災機能と環境対策で安心・安全な街へ
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」では、災害に強い街づくりを目指し、さまざまな防災対策が計画されています。特に、首都直下地震などの大規模災害を想定し、帰宅困難者の受け入れや、事業の継続性を確保する仕組みが整えられています。さらに、環境への負荷を抑えながら持続可能な都市運営を実現するための取り組みも進められています。
① 帰宅困難者を受け入れる体制を整備
災害発生時には、帰宅困難者が一時的に滞在できるスペースを確保し、駅直結という利便性を活かしながら多くの人を安全に受け入れます。また、備蓄倉庫には食料や飲料水、毛布などの生活必需品を備え、一定期間の滞在に対応できる環境を整えています。
② 停電時にも電力を供給する非常用発電設備
72時間分の電力を供給できる非常用発電設備を設置し、停電が発生した場合でもビル内の機能を維持できるようにします。この設備によって、テナント企業の事業継続を支援し、地域の防災拠点としての役割を果たします。
③ 地域冷暖房システム(DHC)の活用
地域冷暖房(DHC)を導入し、通常時だけでなく災害時にも虎ノ門駅への熱供給を行います。このシステムによって、駅の機能維持をサポートし、避難者が安心して過ごせる環境を確保します。
④ 水資源を活用し、環境負荷を軽減
地下雨水ピットから屋上庭園まで水を循環させる「超高層循環水景システム」を採用しています。平常時には景観を向上させ、環境への負荷を軽減するだけでなく、災害時には雑用水として活用できる仕組みです。
⑤ 避難経路としても機能する地下歩行者通路
駅と一体化した地下歩行者通路を整備し、日常の移動の利便性を向上させるだけでなく、災害時には安全な避難経路としての役割を持たせます。
⑥ 高い耐震性とライフラインの安全対策を確保
建物自体は最新の耐震基準を満たしており、さらにライフラインの安全対策や設備の強化も行っています。これによって、災害発生時の影響を最小限に抑え、迅速な復旧ができる環境を整えています。
虎ノ門エリアでは、他の再開発プロジェクトでも防災対策が進められています。本事業もこれらと連携し、エリア全体の防災力を向上させ、災害時に強い都市づくりを推進しています。
【虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業】のデザインと施設構成の特徴
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」では、コロナ禍を経てオフィスの在り方が大きく変化する中で、働く人にとって心地よい環境を整えることに重点を置いています。単に仕事をする場所ではなく、リラックスしながら創造力を高められる空間づくりが特徴です。
各階のバルコニーには小川が流れるデザインを採用し、都心にいながら自然を感じられる設計になっています。また、最上階の29階には、光が差し込む木のルーバーの下で緑を眺めながら過ごせる屋上庭園を設置。開放的な空間の中で、リフレッシュしながら新たなアイデアが生まれる環境を整えています。
オフィスフロアは**基準階約2,800㎡**の広々とした空間を確保し、フレキシブルなレイアウトが可能な設計になっています。さらに、各所にリラックスしながら働ける共用スペースを配置し、入居者が自由に利用できる環境を整えています。
このようなデザインによって、単なる業務スペースではなく、偶発的な交流が生まれ、新しいアイデアが生まれやすいオフィス環境を提供します。従来のオフィスの概念を超え、快適さと生産性を両立させた次世代型ワークプレイスを実現します。
施設構成
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」では、都市の洗練された景観と自然の温もりを融合させたデザインを採用しています。建物の外観は、高層部から低層部にかけてファサード(外壁)の表情を変化させ、視覚的な奥行きを演出しています。また、内装には木材などの自然素材を活用し、オフィスワーカーや来訪者が落ち着いて過ごせる環境を整えています。
このビルでは、地下雨水ピットから屋上庭園まで水を汲み上げ、自然の流れを活用してオフィスフロアのバルコニーや商業エリアに水を巡らせる「超高層循環水景システム」を導入しています。この仕組みによって、建物全体で水の動きを感じられるデザインを実現し、ワーカーや来訪者にリラックス効果をもたらし、都市にいながらも、自然の営みを感じられる空間づくりを目指しています。
建物の低層部には、「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」や商業施設、ガーデンテラスを配置し、ビジネスと交流が活発に行われる空間を計画しています。特に、東西のガーデンテラスは、緑に囲まれた開放的なスペースとなり、働く人や地域住民が気軽に立ち寄れる場として機能します。これにより、オフィスビルとしての利便性だけでなく、街全体の賑わいを創出し、地域と調和した開発を目指します。
デザインコンセプト
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」のデザインコンセプトは、「Live Architecture」です。これは、都市の一部として周囲と調和し、時代とともに進化し続ける建築を目指す考え方です。人々が心地よく過ごせる空間をつくるために、光・風・水といった自然の要素を取り入れ、まるで森の中にいるような穏やかな環境を演出しています。
このデザインコンセプトを実現するために、日本を代表する建築家である小堀哲夫氏が設計を手がけています。小堀氏は、自然と調和した建築デザインで高く評価されており、数々の建築賞を受賞しています。また、ランドスケープデザインは平賀達也氏が担当し、建物の内外に緑を効果的に配置することで、都市の中でも自然を感じられる環境を整えています。
【虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業】の環境性能とサステナビリティ
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」では、環境負荷の低減と都市の持続可能性を重視した開発を進めています。最新の環境技術を導入し、エネルギー効率の向上や自然と共生する都市空間を実現することで、利用者にとって快適で地球にも優しいビルを目指しています。
エネルギーの有効活用と省エネ対策
- 地域冷暖房(DHC)の導入
- 周辺施設と連携した地域冷暖房システム(DHC)を採用し、エネルギーを面的に利用することで、従来の個別冷暖房方式よりも大幅な省エネルギー効果を生み出します。
- エネルギー使用量の可視化と自動制御
- ビル内のエネルギー消費を最適化するため、エネルギー使用量を可視化するシステムを導入します。さらに、人の流れや温度変化を検知し、設備の運転を自動制御することで、無駄な消費を抑えます。
- 高効率設備の採用
- 高効率空調やLED照明などの省エネ設備を積極的に取り入れ、ビル全体のエネルギー消費量を抑えます。
再生可能エネルギーと水資源の活用
- 再生可能エネルギーの活用
- 太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入も検討されており、化石燃料への依存を減らしながら、環境負荷の少ないエネルギー供給を目指しています。
- 超高層循環水景システムの導入
- 地下雨水ピットから屋上庭園まで水を循環させる「超高層循環水景システム」を導入し、建物内で水資源を有効活用します。平常時には景観や環境負荷の低減に寄与し、災害時には生活用水として活用できる可能性もあります。
都市緑化と生物多様性の保全
- 緑化の推進
- ビル周辺には駅と一体化した広場や歩行者通路に緑を配置し、都市の中に自然を感じられる空間を整備します。これにより、ヒートアイランド現象の緩和や生物多様性の維持にも貢献します。
こうした取り組みにより、本プロジェクトは「LEED Gold 予備認証(国際的な環境性能認証)」「ZEB Ready(事務所用途)(建物のエネルギー消費量を大幅に削減する設計)」「DBJ Green Building認証、CASBEE、BELSの最高ランク(日本国内の環境性能評価)」を取得予定です。
さらに、環境性能の高いプロジェクトに対して提供される「グリーンローン」を活用して資金調達を行い、持続可能な都市開発への貢献が評価されています。
まとめ
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、東京都港区虎ノ門一丁目において進められている大規模な再開発プロジェクトです。東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」直上を含む約1.1ヘクタールの敷地で開発が進められ、2024年1月に着工し、2027年6月の竣工を予定しています。
この事業は、国家戦略特別区域計画の特定事業にも指定されており、「駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点」の形成を目指しています。再開発後は、虎ノ門エリアにおいて新たなビジネスの出会いと創造を生み出す次世代型ワークプレイスが誕生し、企業や人々が共創できる場となることが期待されています。
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