【オフィス移転事例】未来への布石: BCP対策と繋がりの場を備えたオフィス移転
コモンズ投信株式会社は、長期投資を通じて社会的価値を創造することを目指し、2008年のリーマンショック直後に設立されました。「コモン・グラウンド」すなわち共有地として、長期投資に共感した人々が集まり、より良い未来を築くための基盤を提供しています。その哲学は、新しく移転した東京都港区南青山のオフィスにも色濃く反映されており、社会と企業の持続可能な関係を象徴する空間となっています。
新オフィスは、最先端の設計と機能性を追求し、社員とクライアントのウェルビーイングを最優先に考慮しています。投資信託の運用業務を行う上で、クリエイティブな思考を促進する環境が必要不可欠であるというコモンズ投信のコンセプトが、具体的な空間設計に活かされています。この新しいオフィス環境により、社員はより一層の創造性と効率性を発揮し、長期的な投資戦略を練るための理想的な場所となっています。
今回のインタビューでは、新しいオフィスの特徴と、そこから展開されるコモンズ投信の新たなビジネス戦略と社内文化に焦点を当てています。移転がもたらした変化とともに、社員とクライアントがどのようにこれを受け止め、どのような新しい可能性が開かれたのかを深掘りしていきます。
- 従業員増加によるスペース不足
- コミュニケーションの場所の不足
- BCP対策とセキュリティ強化が必要に
- 社員のコミュニケーションが向上
- 高いBCP基準のオフィスに移転
- サステナビリティとコミュニティ形成を尊重した設計
私たちの社名「コモンズ」が意味する共有地のような、オープンな空間を目指して
――今回のオフィス移転を考えられたきっかけ・目的を教えてください。
伊井さん:当社は最初15名の従業員から増え、移転前には30名に達していました。座席数が足りなくなりリモートワークも併用していました。以前のオフィスが手狭になり、全員が一フロアで働ける環境を整える必要があると考えていました。
また、いつか来る震災への備えとして、BCP(事業継続計画)対策が十分に施されたビルへの移転も重要な課題となっていました。当社はサステナビリティを重視しており、環境に配慮した認証を受けたビルを選びたいと考えていました。
さらに、「コモンズ」という社名が示すように、共有地としてのオープンで文化的要素が豊かなオフィスを目指しました。お客様や従業員にとって魅力的な空間を提供し、ウェルビーイングの向上を図ることを目標としていました。
――オフィス移転の前に抱えていた課題はどのような点でしょうか。
伊井さん:当社は近年従業員数が倍増し、以前のオフィスでは、全員が快適に働くための十分な座席が確保できなくなっていました。社員が増えることは非常にポジティブな変化ですが、それに伴い物理的な空間も拡大する必要がありました。
全員が同時に効率的に業務を行える環境を整え、社員一人ひとりが活動的に業務に取り組めるようになることを期待し、新たなオフィスへの移転を決定しました。
――そのような課題は解決されましたでしょうか。
伊井さん:はい、新しいオフィスへの移転により、これらの課題は大きく改善されました。以前のオフィスでは、従業員の作業スペースが狭くなりがちでしたが、新しいオフィスでは広々としたデスクエリアを設けることができ、全員が快適に作業できる環境を実現しました。
また、会議室や共有スペースも充実し、社内コミュニケーションの向上にも寄与しています。このように、物理的な空間の拡張は、社員の満足度向上と生産性の向上に直結しました。
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リラックスできる環境を提供し、コミュニケーションやビジネスの活性化に寄与
――移転する際の物件選定で、重視されたポイントについてお聞かせください。
伊井さん:移転する際に重視したポイントは、BCP対策・社員のモチベーション向上に寄与する環境の整備でした。
選定したオフィスは、訪れる人々に感銘を与え、また私たち自身が誇りを持てるような場所です。この新しい空間は、単なる作業場ではなく、社員および来訪者に信頼と驚きを提供する場所として設計されています。このような環境は、日々の業務だけでなく、企業イメージとブランド価値の向上にも寄与するものです。
――現在のオフィスで気に入っているポイントはどこですか。
伊井さん:ポーラ青山ビルは神宮外苑を望む眺望を最大限に活かすため、柱を使用しない開放感のある全面ガラスを採用し、エレベータホールからオフィスまで連続感のある設計になっていました。
この設計をできるだけ活かして、いわゆる金融機関にありがちなフォーマルな雰囲気ではなく、リラックスできる居心地の良い空間を作りたかったので、オフィス家具としては通常は使わないようなダイニングテーブルを設置したり、草原をイメージしたフロアカーペットを採用したり、ナチュラルな素材であるモールテックスを使用して自然の岩を模したデザインも施されており、ネイチャーをイメージした空間になっています。
さらに、会長の渋澤が発案したブックラウンジは、Youtubeで公開しているオンライン動画の撮影や子供向けセミナー、社内外の交流の場としても活用しています。
新しいオフィスは、働く私たちだけでなく、訪れるお客様にとっても魅力的な場所となっており、コミュニケーションやビジネスの活性化に寄与しています。
――あらためて、当社の対応についてご感想をお聞かせください。
伊井さん:スリースターさんに仲介を依頼した決め手は、「迅速な対応」でした。オフィス移転にあたり移転コストを抑える目的で居抜き物件を探していた際、居抜きオフィス検索サイトvivit(ビビット)に会員登録をしました。
サイトに会員登録した数分後に担当者から電話があり、その迅速さに驚き、非常に好印象を持ちました。
担当者の松原さん、吉田さんとのやり取りは特に記憶に残っています。レスポンスの速さだけでなく、仲介業者として、私たちコモンズ投信とビルオーナーとの間に良縁を取り持っていただいたと感じています。他の業者でも検討していましたが、スリースターさんとのご縁ができてから物事が順調に進みはじめ、本当に滞りなくスムーズな移転が実現しました。
当初は地盤の良さを考慮して千代田区への移転を希望していましたが、条件や立地など様々な点を考慮した結果、港区南青山のポーラ青山ビルしかないね、となりました。最初はコスト的にも3階のフロアで検討していましたが、家賃のシミュレーションを行ってもらいコストの問題がクリアになったため、最上階への移転を決断しました。オフィスの使い勝手、重視していたBCP対策、どこをとっても、まさに、コモンズ投信にぴったり合った物件だと感じています。希望を超える素晴らしい移転先に入居出来たのは、スリースターさんの素晴らしいサポートがあったからです。
――オフィス移転後の社内からの反応はどうでしたか。
伊井さん:社員からの反応は圧倒的に良好です。新しいオフィスになってから、社員の笑顔が増えたように感じます。「ここのオフィスなら毎日出社します」と言ってくれる社員もおり、実際に出社率も上昇しました。
社内のリフレッシュスペースの利用率も非常に高く、人気のスペースとなっています。フリーアドレスの導入により、リフレッシュスペースで仕事をしている社員も多く見受けられます。また、リフレッシュスペースでは今後、神宮外苑花火大会やラグビーの試合を眺めたり、皆が楽しめるイベントにも活用できると期待しています。
さらに、14階のテナント共用ラウンジもランチや休憩、簡単なミーティングなど、さまざまな用途で活用されています。地下のイベントホールも使い勝手が良く、社員から高評価を得ています。
新オフィスは社員にとって、より快適で多機能な空間となり、働く意欲を高める要因となっています。オフィスを単なる労働の場ではなく、全員が共有し、働くことを楽しむ場所として発展させることを今後も目指していきたいと思います。
――社外からの反応はどうでしたか。
伊井さん:ビジネスパートナーや訪問者からの評価が高く、新オフィスに対する外部の反響は極めてポジティブです。特に、海外からのお客様をはじめ多くの訪問者に好評です。私たちが意図したアートと自然を取り入れたウェルビーイングに配慮したオフィスが、まさに良い印象を与えているのかなと感じています。
立地に関しても、青山一丁目駅からすぐの青山通り沿いに位置し、アクセスが容易であるため、わかりやすくて訪れやすいという利点があります。ビルの外観に設置された印象的なアートオブジェは、視覚的なインパクトも大きく、ビルからの眺望の良さも相まって、運気が良さそうだと感じる訪問者が多いです。
今後も積極的に価値を発信し、居心地の良い空間を作り続けることを目指して
――会社として今後取り組んでいきたい事はありますか。
伊井さん:私たちコモンズ投信は、今後も積極的に価値を発信し続けることを目指しています。コモンズ投信の社名の由来である「コモン・グラウンド(共有地)」のもと、お客様や社員を含むすべての関係者を大切にし、オフィスをコミュニティの中心地として活用したいと考えています。
今月からは、さらに多くのお客様を招待し、「セミナー」や「くつろぎバー」を開催する予定です。また、金融機関や取引先をお招きし、社内外のコミュニケーションを促進します。
さらに、インターン生を含む人材を受け入れ、徐々に人員を増やしていくことも計画しています。これは新卒だけでなく、多様なバックグラウンドを持つ人々にもチャンスを提供することを意味します。最終的には、私たちのオフィスが業界内外の人々にとって刺激的で魅力的な場所となることを目指しています。
――最後にオフィス移転を考えている方にアドバイスがあればお願いいたします。
伊井さん:オフィス移転を考える際には、明確なコンセプトの設定が非常に重要です。物件選びから内装のデザインに至るまで、一貫したコンセプトに基づいて計画を進めることで、目指す企業イメージに合ったオフィスを実現できます。
不動産選びはしばしば「ご縁」と言われますが、しっかりとしたコンセプトがなければ、本当に価値のある「ご縁」を見逃してしまう可能性があります。コンセプトがないと、プロジェクトが迷走することにもなりかねません。
ですから、移転を検討する際は、はじめにしっかりと目的と方向性を定め、それに基づいて物件を選定することをお勧めします。
――貴重なお話をありがとうございました!
※掲載内容は取材当時のものです。
お客様プロフィール
- 所在地:東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビル16階
- URL:https://www.commons30.jp/
- 業種:投資運用業ならびに販売
- 従業員数:30名
- 種別:事務所
- 坪数:105.24坪