【移転インタビュー】ワークスペース再考から切り開く「イノベーション」を生み出す新たなオフィスの可能性
株式会社ニューステクノロジーは、モビリティプラットフォームやデジタルサイネージメディア事業を展開する革新的な企業です。オフラインでは、都内最大級のタクシーサイネージメディア「GROWTH」や日本初のモビリティ車窓メディア「Canvas」、オフィスビルの喫煙所サイネージ「BREAK」を運営し、最近ではZ世代向けのYouTube動画メディア「McGuffin」もスタートしました。このように、オフラインとオンラインの境界を超えて新しいメディアの創造を進めています。
MISSIONとして「つくりかたを、新しく。とどけかたを、新しく。」を掲げるニューステクノロジーは、実社会をメディア化することで、場所や空間の新たな可能性を掘り起こし、これまでにない体験を社会に届けています。常に時代の変化に敏感で、試行錯誤を重ねながら革新を続ける企業精神は、社外からも一定の評価を受けています。
そして今、新しいオフィスへの移転を経て、ニューステクノロジーは更なる飛躍を目指しています。新しいオフィスは、創造性を刺激し、社員が一層の成長と革新を遂げるための理想的な環境を提供します。開放的な空間、スタイリッシュなデザイン、そして柔軟な働き方をサポートする設備は、社員だけでなく、訪れるクライアントにも新鮮なイメージを提供します。
このインタビューでは、本開所プロジェクトをリードした 吉田 直弘様に、オフィス移転の背景や新しいオフィスでの取り組み、そして未来への目指すところにどのように貢献しているのか、その背景に迫ります。
- リモートワーク普及でオフィスの役割を再考
- 社員のオフィスで働くことに対するモチベーションを向上
- 会社の成長に応じて新しい環境への移行
- 開放的な空間で社内のコミュニケーションが活性化
- 機能的でスタイリッシュなデザインが社内外に好評
- 新オフィスが自社ブランドの価値を向上
独立性とアイデンティティが強化できる単独オフィスを持ちたい
――今回のオフィス移転を考えられたきっかけ・目的を教えてください。
吉田さん:今回のオフィス移転の検討は、契約終了のタイミングがきっかけでした。ニューステクノロジーは、これまで親会社のオフィスを共有しておりましたが、会社として更なる成長を遂げるためには、独自のオフィス空間が必要不可欠だと判断しました。
移転の目的は、弊社の独立性とアイデンティティの強化にあります。親会社のオフィスでは、弊社独自の文化や個性の確立には限界がありました。新しいオフィスへの移転は、私たちだけの空間を確保し、創造性とイノベーションに溢れる環境を創出するための重要なステップと考えています。
さらに、従業員一人ひとりが会社に対する誇りと責任感を持って働けるような環境を作ることも目指しています。新しいオフィスは、私たちの理念、目標、そして企業文化を具現化し、社内のコミュニケーション活性化により、チームワークをさらに強化する役割を果たすと考えています。
この移転は、単に場所を変えるだけでなく、私たちの企業としての進化と発展のための大切な一歩になると考え、企画しました。
――オフィス移転の前に抱えていた課題はどのような点でしょうか。
吉田さん:移転前、私たちはリモートワークの普及に伴う働き方に対する課題に直面していました。新型コロナウイルスの影響でリモート勤務が当たり前となり、オフィスに出社することの付加価値が問われるようになりました。具体的には、以前はオフィスでしかできなかった業務も、リモートワークの導入により家でも完結できるようになったのです。
この状況は、オフィスの役割を再考する良い機会でした。オフィスに出社するメリットが乏しくなっている中で、私たちはオフィスが単なる作業場所ではなく、コミュニケーションやチームワークの育成、企業文化の醸成といった付加価値を提供する場所であるべきだと考えました。そのため、新しいオフィスでは、リモートワークでは得られないような価値を提供することに重点を置いていました。
――そのような課題は解決されましたでしょうか。
吉田さん:はい、リモートワークが普及した現在でも、オフィスに出社することの重要性と価値を再認識し、それを実現するための環境を整えることができたと感じています。
具体的には、リモートでは実現困難な対面でのコミュニケーションやチームビルディングの機会を重視しました。オフィスは、創造性を刺激し、社員間の絆を深めるためのコミュニティスペースとして機能しています。
リラックスできるラウンジスペースにはゆったりできるソファなどを設置するだけではなく、大型のモニターを設置することで、イベント開催時にはスライドを投影したり、自社が手がける映像コンテンツを社員全員で共有するなど、お互いの業務理解を深め、心地よく仕事ができる環境を提供しています。
- はじめてのオフィス移転で何から始めたら良いかわからない…
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はじめて移転をされる方も、オフィス移転の面倒さを知っている方も、ニーズに合わせたご提案をいたします。
自分たちの進化と熟成を実感できるような環境を創出
――移転する際の物件選定で、重視されたポイントについてお聞かせください。
吉田さん:新オフィスの選定において最優先に置いたのは、洗練されたデザインと高い機能性を持ち合わせた「理想的なオフィス」を見つけることでした。このオフィスは、弊社が掲げる「空間をメディア化する」というMISSIONを目指すベースとなります。その為に、内装・外装含めた洗練されたデザインと最新技術を駆使した設備を備えたオフィスを選択し、ニューステクノロジーらしさを体現できるような環境を創出しました。
また、働く環境の質を高め、社員の意欲を引き出すため、ビルとその立地にも特に注意を払いました。光溢れる心地よいオフィス空間は、日常業務における生産性とクリエイティビティの向上を促します。加えて、便利なアクセスと周辺の豊かな環境は、社員が仕事以外の時間を楽しむためのサポートを意図しています。
さらに重要なのは、来客が当オフィスを訪れた際に感じるオフィスの印象と事業内容のイメージの一致です。オフィスは、ただの勤務地ではなく、会社のイメージとブランドを具現化する場所です。デジタルサイネージを取り入れたオフィスを構えることで、訪れる人々に私たちのMISSIONを感じてもらい、事業理解を促すことを意識しました。
――現在のオフィスで気に入っているポイントはどこですか。
吉田さん:現オフィスで特に魅力的だと感じているのは、間違いなくその立地と周辺の環境です。オフィスが位置しているエリアは、トレンドに敏感で、常に新鮮な刺激にあふれています。ダイナミックな環境に身を置くことで、常に最前線の情報に触れ、創造力や革新的な発想が促されます。トレンドを把握しつつ、その先にある今までにない価値を創造していくことが私たちの仕事であるため、常に情報の中心にいるような感覚を味わうことが、この新しいオフィスの大きな特徴です。
また、執務スペースにもデジタルサイネージを積極的に活用しており、これが私たちの業務に大きく貢献しています。私たちが発信する広告がリアルタイムで流れ、最新の市場動向、為替情報などが表示され、業務への理解と興味を高めています。ラウンジスペースでは、ドリンクとフードを提供するカフェが併設され一息つくことができます。お客様を招待するための環境も整えており、パブリックビューイングなどのイベントを頻繁に開催しています。これらは、私たちのサービスをお客様に直接見ていただく絶好のチャンスです。
現在のオフィスはただの勤務地以上のものだと感じています。私たちのビジネス、創造性、顧客との関係構築に貢献する重要な場所となっています。優れた立地、情報伝達の工夫、お客様との交流スペースなど、私たちのニーズに完璧に応える環境を提供しています。
――あらためて、当社の対応についてご感想をお聞かせください。
吉田さん:当初、居抜き物件を探していた際に貴社のサイトに出会いました。特に、担当していただいた澤田さんの対応が、私たちの決断を後押ししました。澤田さんは業界の内情やオーナーの事情について包み隠さず、非常に正直に説明してくれたのです。これが、私たちが貴社を信頼し、お願いする大きな理由となりました。
営業の方々とのやり取りでは、しばしば言葉巧みな表現や隠れた意図を感じることがありますが、澤田さんはそうではありませんでした。表現がストレートで、回りくどい言い方をすることがなく、私たちにはとてもやり取りがしやすかったです。何よりも、対応に一切の嘘がなく、純粋な信頼感を持つことができました。
このような誠実で信頼できる対応をしていただいたおかげで、私たちは安心して物件選びを進めることができました。貴社のプロフェッショナルなサービスと澤田さんの率直なアドバイスには、大変感謝しております。
――オフィス移転後の社内からの反応はどうでしたか。
吉田さん:新しいオフィスへの移転が明らかになった時、社員の反応は一様に驚きの表情でした。実は、この移転計画は完全に内密に進められていたため、社員たちはその発表に本当に目を丸くしていました(笑)オフィスに初めて足を踏み入れた瞬間、感じた開放感と新しさは、まさに圧巻の一言に尽きます。
私たちが目標としていた「数年間の努力と成果を体現する理想的なオフィス」を実現できたことを実感しました。
特に、オフィスの天井を取り除いたことで、空間は以前にも増して広々と感じられるようになりました。この大胆な変更はオフィスのムードを一新し、作業環境を格段に快適なものにしました。
さらに、ベランダを含むフリースペースの評価も非常に高いです。このエリアは、社内外のイベントや活動に柔軟に対応できるため、社員にとって新しいコミュニケーションの場所として機能しています。このようなスペースが社内の雰囲気を活性化させ、創造的なアイデアやコラボレーションの機会を生み出しています。
総じて、オフィス移転は社員にとって非常にポジティブな変化となりました。新しい環境が、皆のモチベーションや創造性を刺激し、業務に新たな活気をもたらしています。
――社外からの反応はどうでしたか。
吉田さん:社外からの反応に関しても、私たちの新しいオフィスは非常に好評を得ています。特に、室内からの開放感が目立っており、訪れる人々から高い評価を受けています。この開放的な雰囲気は、オフィスに足を踏み入れた瞬間に感じられるもので、来客者に新鮮な印象を与えているようです。
また、多くの方から「おしゃれなオフィスですね」という感想をいただいています。現代的でスタイリッシュな要素を取り入れつつ、機能性と快適さを両立させているため、来客者にとって魅力的な環境となっているようです。
これらのポジティブな反応は、私たちがオフィス移転に際して注力したデザインの方向性と環境構築が成功したことを示しており、社外の人々にも私たちの企業イメージとブランド価値を高める効果をもたらしています。
空間の価値を高める革新的なエンターテイメントの提供を目指す
――会社として今後取り組んでいきたい事はありますか。
吉田さん:当社は今後、既存の事業をさらに拡大し、新たな領域への進出を目指しています。特に、タクシーサイネージメディア「GROWTH」に注力しており、自動運転社会を見据えた取り組みを進めています。「移動時間に、新体験を。」をコンセプトに掲げ、モビリティ内で生まれる可処分時間をマネタイズすることです。これは、音楽、映画、ライブなど、車内で自分の好きなコンテンツを選択できる未来を目指し、技術的に実現可能な部分から着手している取り組みです。
さらに、モビリティ領域の強化も重要な方針です。自動運転化社会に向けて、都内最大級のタクシーサイネージメディア「GROWTH」や日本初のモビリティ車窓メディア「Canvas」での知見を活かし、モビリティ領域を広げていく計画を持っています。この領域の強化により、私たちは移動の新しい価値を提供し、業界内でのリーダーシップを確立していきたいと考えています。
また、新規メディアの開発も進めています。特定の場所にデジタルサイネージを設置し、対象となる視聴者を限定することで、空間の価値を高める新たなメディアを作っていく予定です。これにより、私たちは空間を活用した革新的な広告やエンターテイメントの提供を目指しています。
総じて、当社はこれらの分野でのイノベーションを通じて、既存事業の拡大と新しい市場の創出に積極的に取り組んでいきます。
――最後にオフィス移転を考えている方にアドバイスがあればお願いいたします。
吉田さん:オフィス移転を考えている方々に向けて、私からのアドバイスは、「代表と社員の間にある思いのズレを理解し、埋めることが非常に重要」という点です。経験から言うと、オフィスの移転プロセスでは、経営層と現場の社員との間に異なる視点やニーズが存在することが多々あります。
たとえば、社長が重視している点が社員にとってはそれほど重要ではなかったり、逆に社員が重要視する要素が経営層には見過ごされがちな場合があります。私たちの場合、個人ブースの導入はその顕著な例でした。経営層では必要不可欠だと考えられていましたが、実際には社員にとってはそれほどの価値がなかったのです。
このようなズレを理解し、解決するためには、現場の社員の意見を積極的に聞き、それを経営層に伝えることが大切です。オフィス移転は、単に物理的な場所の変更以上の意味を持ちます。それは、企業文化や働き方、社員の満足度に直結する重要な決定です。したがって、全員が納得のいく、最適な環境を作り出すためには、全社員の声を聞くことが不可欠です。
オフィス移転を検討している際には、この点を心に留めておくことをお勧めします。
――貴重なお話をありがとうございました!
※掲載内容は取材当時のものです。
お客様プロフィール
- 所在地:東京都港区南青山3-1-34
3rd MINAMI AOYAMA 10階 - URL:https://newstech.co.jp/
- 業種:モビリティプラットフォーム事業、デジタルサイネージ事業、コンテンツクリエイティブ事業
- 従業員数:30名
- 種別:事務所
- 坪数:92.69坪