「即日入居可」でもすぐには入れない!?オフィスに入居するまでに必要なこととは?
「即日入居可」との表示に心躍らせたものの、実際にはその日のうちにオフィスに入居することは難しいことも少なくありません。
一見、スムーズに思えるオフィスの入居プロセスも、実は多くのステップや手続きが必要とされる場合が多いのです。では、具体的にどのような点に注意が必要なのでしょうか?この記事では、オフィス入居の裏側に隠された実情と、スムーズな移転のためのポイントを解説していきます。
不動産表示の「即入居」とは?
「即入居」とは、不動産の広告や物件情報においてよく見かける表現の一つで、文字通り「すぐに入居が可能である」という意味を持ちます。この表示がある場合、物件は空室状態であり、新しいテナントが即座に利用を開始できる状態を指します。
しかし、「即入居」の表示があっても、実際に契約手続きや必要な書類の準備、入居前の確認など、入居までにはいくつかのステップを踏む必要があります。そのため、文字通り「今すぐ」物件に入ることができるわけではありません。
また、物件によっては、内装や設備のメンテナンスが完了していない場合や、前のテナントの退去が完了していない場合など、即時に入居できない理由が存在することもあります。
したがって、「即入居」の表示を見た際には、具体的な入居可能日や物件の現状、必要な手続きなどを不動産業者や物件の管理者にしっかりと確認することが重要です。
- オフィス移転のことが全然わからないけど大丈夫?
- はじめてで何から始めたら良いかわからない…
- オフィス移転はどんな流れで進むの?
- どんなオフィスが必要なのかわからない!
はじめて移転をされる方も、オフィス移転の面倒さを知っている方も、ニーズに合わせたご提案をいたします。
オフィスを使用する前にしなければならない工事とは?
オフィスとして使用するには、以下のような工事をする必要があります。
電気工事
賃貸オフィスに入居するには、事前に電気工事が必要となります。
テナントによりレイアウトや電気を使用する機器や数が異なるためです。
オフィスの場合、分電盤にブレーカーがあります。「主幹○○A」という表記があり、オフィス全体で使用できる電気容量がわかります。
この分電盤から、必要な数だけ回路を分けて、配線していく工事が必要なのです。
例えば、複合機、冷蔵庫、電子レンジなどの電気使用量が大きいものは単独での回線がおすすめです。
パソコンやモニターの電気使用量はあまり大きくないのですが、ある程度の数で分けた方が無難です。
ちなみに、「壁付けのコンセント」はメンテナンス用としてあるものとして考えたほうが良いです。壁付けコンセントは1回路でつながっていることが多く、竣工当時から配線はそのままだと考えられます。
スマホの充電や掃除機の使用時程度にしておいた方が良いかと思います。
電話、通信工事
電話や通信はスマホやテザリングで一時的に対応することもできるでしょうが、本格的にしようする際は工事をするのがおすすめです。
電話はNTTに開通をお願いするのですが、工事日程を確保するのにけっこう手間と時間がかかります。引越し予定が決まったらなるべく早めに依頼しましょう。
通信工事も要注意です。プロバイダーによっては数カ月待ちということもあるので、早めの手配をおすすめします。
什器備品の搬入作業
机やイス、キャビネット、複合機を搬入する作業が必要です。
搬入する際は「館内細則」で以下項目を確認しましょう。
搬入経路:通用口や、エレベーターの基数、大型ビルの場合は荷物用のエレベーターがあります。
搬入可能時間:曜日や時間帯を確認。(例:搬入は土日、夜間のみ)
養生の範囲:エントランスやエレベーターホール、エレベーターカゴ内、廊下などを養生します。
工事にかかる期間はどれくらい?
上記の工事は、平日に行うことができれば1週間から2週間程度です。
加えて、受付や会議室などの造作や間仕切り工事を行う場合はさらに2週間程度かかります。
ですので、合計1カ月程度かかる計算となります。
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もっと早く入居したい場合はレンタルオフィスやセットアップオフィスがおすすめ
一番早いのはレンタルオフィスです。レンタルオフィスは多種様々なブランドがありますが、什器や電話・通信サービスがついているブランドがあります。申込み、審査、契約が済めばPCを持ち込むだけで作業が開始できるというスピード感です。10名以下程度の少人数利用であればレンタルオフィスがおすすめです。
つぎに早いのがセットアップオフィスです。
10名を超える人数であればセットアップオフィスがおすすめです。
物件により付属設備の内容が異なりますが、すでに机やイスが並べられており、配線工事も完了済みという物件があります。
プロバイダーと契約すればPCを持ち込んで作業を開始できるのが魅力です。
ただし、契約手続きは通常の賃貸借契約ですので、申込みから契約締結まで、2週間以上は見ておいた方が良いと思います。