【TOKYO TORCH】東京駅前に新街区!4つの建物と全体開業までの道のりを徹底解説
東京の新たな顔として注目を集める【TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)】は、歴史と未来が交錯する場所に誕生しました。
かつて江戸城の表玄関があったこの地は、時代の変遷を経て、日本の経済発展の象徴としてその姿を変え、現在では東京の都市景観を一新する大規模な再開発プロジェクトとして再び世界の注目を集めています。
本記事では、この興奮と期待に満ちたTOKYO TORCHプロジェクトの魅力に迫ります。
TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)とは?
TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)は、東京駅の日本橋口前にある大手町二丁目常盤橋街区および中央区八重洲一丁目で進行中の大規模再開発プロジェクトです。このプロジェクトでは、かつて日本ビルヂング、朝日生命大手町ビル、JXビル、大和呉服橋ビルなどが立地していたエリアが建て替えられています。
2021年にはこのプロジェクトの一環として、「常盤橋タワー」と呼ばれる高さ212メートルのビルが開業しました。さらに大きな注目を集めているのは、「Torch Tower(トーチタワー)」です。2027年に竣工予定のこのタワーは高さ約390メートルとなり、日本で最も高いビルとなる見込みです。これにより、現在の日本最高峰である大阪のあべのハルカス(300メートル)や、2023年に竣工予定の麻布台ヒルズ森JPタワー(325メートル)を上回ることになります。
プロジェクトの主要な関係権利者は三菱地所で、建物の設計は三菱地所設計などが手掛けています。敷地面積は約31,400平方メートル、総延床面積は約740,000平方メートル、屋外空間の総面積は約20,000平方メートルに及びます。
東京駅前常盤橋プロジェクトとしても知られるこの再開発では、A棟(常盤橋タワー)、B棟(Torch Tower)、C棟、D棟という4つの主要建築物が計画されています。特にA棟とB棟は超高層建築物で、それぞれ独自の特徴を持っています。2027年にはTorch Towerの竣工と共に、TOKYO TORCHプロジェクト全体の完成が予定されています。
TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)の街区概要
TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)は、かつて江戸城へ向かう表玄関であった常盤橋御門の地に位置する歴史ある街区です。この地域は、社会の要請に応えるまちとして長い歴史を持ち、特に1960年代には下水ポンプ所や変電所などのインフラ施設との複合開発が進められました。この時期に建設された日本ビルなどのオフィスビルは、日本の経済成長を支える重要な役割を担い、東洋一の規模を誇るとされていました。
現在、TOKYO TORCHは10年以上にわたる再整備を進めており、その過程で「日本を明るく、元気にする」というプロジェクトビジョンを掲げています。このビジョンは、日本を明るく照らす希望の灯りのような存在を目指し、事業を推進していることを意味しています。
TOKYO TORCHが目指す役割は主に以下の3つです。
- 東京・日本の魅力を発信: 再び世界から多くの人々が訪れる東京・日本の玄関口として、この場所でしか体験できない東京・日本の魅力を発信すること。
- ワーク・ライフ・インテグレーションの推進: ポストコロナ時代において重要視されるワーク・ライフ・インテグレーションを後押しし、都市で過ごす人々の人生100年を豊かにするためのコンテンツやサービスを提供すること。
- ONE TEAMでのまちづくり: 開発段階から、プロジェクトに共感する企業、地方自治体、個人の輪を広げ、ONE TEAMとしての東京・日本をリードするまちづくりを体現すること。
これらの取り組みを通じて、TOKYO TORCHは東京の新しいランドマークとして、日本のみならず世界の多くの人々に魅力と希望を与える存在となることを目指しています。
常盤橋タワー(A棟)
物件名 | 常盤橋タワー(A棟) |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区大手町二丁目6番4 |
主要用途 | オフィス、店舗、駐車場他 |
竣工 | 2021年6月30日 |
規模 | 地下5階、地上38階 ※建築基準法上、地上40階 |
構造形式 | 地上:鉄骨造 一部柱:CFT造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄筋コンクリート造 |
高さ | 約212m |
延床面積 | 約146,000㎡ ※A棟単体 |
敷地面積 | 約31,400㎡ ※街区全体 |
貸室総面積 | 約75,300㎡(約22,800坪) |
床許容積載荷重 | 基準階事務室:500kg /㎡(ヘビーデューティゾーン:800kg /㎡) |
フリーアクセスフロア高さ | 130mm |
事務室天井高 | 基準階:2,850mm、特殊階(8階・22階・30階):3,000mm |
駐車場 | 常盤橋タワー完成時:176台(自走式64台/機械式112台) 自転車用111台 バイク用20台 |
EV | オフィス乗 用:29台(5台×1バンク、8台×3バンク) VIP用:2台 非常用兼人荷用:2台 |
空調設備 | 各階コンパクトAHU方式+VAV(可変風量)方式(一部除く) |
常盤橋タワー(A棟)は、三菱地所がJR東京駅日本橋口前に建設した地上38階(建築基準法上では地上40階)、地下5階、高さ約212メートルの超高層ビルです。延べ面積は約146,000平方メートルに及び、設計は三菱地所設計が、施工は戸田建設が担当しました。2021年6月30日に竣工し、商業ゾーン「TOKYO TORCH Terrace」(トウキョウトーチテラス)は7月21日から順次開業しています。
このビルは、地下1階から地上3階にかけての商業ゾーン「TOKYO TORCH Terrace」と、9階から37階に配置されたオフィスエリアから構成されています。商業ゾーンには13店舗が出店し、1階から3階のすべての飲食店には、大規模な広場「TOKYO TORCH Park」を望むテラス席が設けられています。
オフィスエリアでは、就業者向けの共用空間として、3階にカフェテリアラウンジ「MY Shokudo」(まいしょくどう)、8階にオフィスサポートフロアが整備されています。「MY Shokudo」にはキッチン付きのホールスペース「MY Shokudo Hall & Kitchen」があり、昼間は就業者専用のカフェテリアラウンジとして、夜間は一般に開放されるカフェとして利用されます。このスペースでは、利用者の健康をサポートしつつコミュニケーションを促進するための様々なプログラムやサービスが提供されています。この「MY Shokudo」は2021年8月中旬から順次開業しています。
常盤橋タワーは、その機能的な設計と優れた立地により、東京の新たなランドマークとして注目されています。ビル内の商業施設とオフィスエリアは、都市の生活とビジネスの新たな拠点として、多くの人々に利用されています。
Torch Tower(B棟)
物件名 | Torch Tower(B棟) |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲一丁目2番1他 |
主要用途 | 事務所、賃貸住宅、ホテル、ホール、店舗、駐車場等 |
竣工 | 2028年3月末(予定) |
規模 | 地上62階、地下4階 |
構造形式 | 地上:鉄骨造 一部柱:CFT造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄筋コンクリート造 |
高さ | 385m |
延床面積 | 約553,000㎡ ※A棟単体 |
敷地面積 | 約31,400㎡ ※街区全体 |
建築面積 | 約13,200㎡ |
Torch Tower(B棟)は、三菱地所が東京都千代田区大手町2丁目に建設中の地上62階、地下4階、高さ385メートルの超高層ビルです。延べ面積は約553,000平方メートルに及び、2023年9月に着工し、2028年3月末の竣工を目指しています。
このビルは、オフィスを主体として構築されており、低層部には商業施設や大規模ホールが、高層部にはホテルや賃貸マンション、展望施設が設けられる計画です。具体的には、地下1階から地上6階までが商業施設となり、3階から6階にはエンターテイメントホールが配置されます。オフィススペースは7階から52階に設けられ、高級ホテル「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」が53階から58階に入居します。このホテルには110室の客室、ロビーラウンジ、オールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バンケット、フィットネスジム、スパ、プールなどが備わります。さらに、59階と60階には賃貸住宅が配置され、61階から屋上には展望台が設計されています。
設計は三菱地所設計が担当し、施工は清水建設が行っています。Torch Towerは、東京の新しいランドマークとして注目されており、その完成は東京の都市景観に新たな魅力を加えることが期待されています。
変電所棟(C棟)
物件名 | 変電所棟(C棟) |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲一丁目2番1他 |
主要用途 | 店舗、変電所、駐車場等 |
竣工 | Ⅰ期:2021年6月末 Ⅱ期:2028年3月末予定 |
規模 | 地下4階 |
構造形式 | ー |
高さ | ー |
延床面積 | 約20,000㎡ |
敷地面積 | ー |
建築面積 | 300㎡ |
階建て、延べ面積約20,000平方メートルの施設です。この建物は、東京電力の変電所を含んでおり、その改修と機能更新が行われています。
変電所棟は、敷地中央地下に位置し、地上部分には大規模な広場が整備される計画です。このプロジェクトは2段階に分けて進行しており、第1期工事は常盤橋タワー側で2018年1月に着工し、2021年6月末に完成しました。第2期工事はTorch Tower側で進行中で、2023年9月に着工し、2028年3月末の竣工を目指しています。
変電所棟(C棟)の建設は、TOKYO TORCHプロジェクト全体の効率的なエネルギー供給を支える重要な役割を担っており、周辺の再開発におけるエネルギーインフラの核として機能します。また、地上に整備される広場は、公共空間としての価値も提供し、地域コミュニティにとっての新たな憩いの場を創出することが期待されています。
銭瓶町ビルディング(D棟)
物件名 | 銭瓶町ビルディング(D棟) |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区大手町二丁目8番地55の一部 |
主要用途 | オフィス、下水ポンプ場、駐車場等 |
竣工 | 2021年12月 |
規模 | 地上9階、塔屋1階、地下3階 |
構造形式 | (地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造 |
高さ | 約65m |
延床面積 | 約30,000㎡ |
敷地面積 | 3828.09㎡ |
建築面積 | 2878.87㎡ |
銭瓶町ビルディング(D棟)は、東京駅近くに位置し、その外壁は下水道管渠に伝統的に用いられるレンガタイルを模したデザインで下水道施設としてのアイデンティティを表現しています。建物のコーナー部は丸みを帯びたファサードデザインで、環境負荷を考慮した庇の出の変化により表情豊かな外観を形成しています。
1階の多目的スペースでは店舗やカフェが設置され、外壁にはデジタルサイネージを設けています。また、2階と屋上のテラスには植栽を配し、隣接する常盤橋公園と緑のネットワークを形成しており、庇の光沢ある仕上げが緑を反映し温かみのある空間を創出しています。さらに、エントランスホールには多摩産の内装材を用いており、外部の緑との調和を図っています。
TOKYO TORCH Park(広場)
TOKYO TORCH Park(トウキョウトーチパーク)は、東京の新しいランドマーク、TOKYO TORCHプロジェクトの中心部に位置する広場で、都市の緑化とリラクゼーションスペースを提供しています。
この公共空間は、自然の息吹を感じる憩いの場として、地域コミュニティやビジターに開かれており、JR東京駅の近くにあるためアクセスが便利です。広場は、周辺のオフィスビルや商業施設、レストランと結びつき、ビジネスとレジャーの両方のニーズに応えます。
また、季節ごとのイベントや様々なアクティビティの開催場所としても利用され、東京の都市生活に新たな魅力と活力を加えています。
TOKYO TORCHプロジェクトのタイムライン
東京の新しい顔、TOKYO TORCHプロジェクトは、その壮大なビジョンと先進的な設計で注目を集めています。このセクションでは、TOKYO TORCHプロジェクトがどのように進展してきたのか、その重要なマイルストーンをタイムライン形式で紹介します。
初期の計画段階から現在に至るまでの重要なイベントを追ってみましょう。このタイムラインを通じて、TOKYO TORCHプロジェクトの全貌と、それが東京の風景にどのように組み込まれていくのかをご覧ください。
イベント | 日付 |
---|---|
常盤橋タワー(A棟)竣工 | 2021年6月30日 |
TOKYO TORCH Terrace(トウキョウトーチテラス)開業 | 2021年7月21日 |
MY Shokudo(まいしょくどう)開業 | 2021年8月中旬 |
変電所棟(C棟)第1期工事完成 | 2021年6月末 |
Torch Tower(B棟)着工 | 2023年9月27日 |
変電所棟(C棟)第2期工事着工 | 2023年9月 |
Torch Tower(B棟)竣工 | 2028年3月末 |
変電所棟(C棟)第2期工事完成 | 2028年3月末 |
TOKYO TORCH全体開業 | 2028年以降 |
TOKYO TORCHプロジェクトのタイムラインを振り返ることで、この巨大プロジェクトがどのように進化し、東京の新たなランドマークとして成長してきたかが明らかになります。
各フェーズの竣工から、今後の開業に至るまで、TOKYO TORCHは都市のダイナミズムと革新的な発展を体現しています。このプロジェクトは、東京の都市景観だけでなく、私たちの生活にも新たな息吹を吹き込んでいます。今後も続くTOKYO TORCHの進展に、引き続きご注目ください。
まとめ
TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)は、ただの再開発エリアではなく、東京・日本の新たなシンボルとして、国内外にその魅力を発信し続ける場所です。
東京の玄関口としての歴史を受け継ぎつつ、革新的なビルディングデザインと充実した機能で、ワーク・ライフ・インテグレーションの理想を具現化しています。
東京の中心に新たな息吹を吹き込むTOKYO TORCHは、これからの数十年、都市の顔として、私たちの生活に刺激と豊かさを提供し続けることでしょう。
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