オフィスの窓 考えたことありますか?~窓の違いや種類・メリット・デメリット~

普段あまり意識しない方が多いと思われるオフィスの窓ですが、実は仕事に対するやる気にも影響を与えるといわれています。そのため窓の位置や種類は、働きやすい職場を実現するうえで重要なポイントとなります。また、オフィスの窓には防音性やセキュリティ面も考慮しなければなりません。

今回は、オフィスの窓が人に与える影響や、窓の種類、目的別の選び方などをご紹介いたします。

目次

オフィスの窓が人に与える影響

(1)生活や睡眠の質に影響を与える

オフィスでより多くの自然光を浴びている人は、窓がないなどの理由で自然光をあまり浴びていない人と比べて、一晩に平均46分も眠りが長く、また睡眠の質も良く、さらに健康状態や活気・やる気といった生活の質もより高くなっているという調査結果が発表されています。

従業員の体調の良し悪しは、事業の生産性にも影響します。

(2)コミュニケーションに影響する

光が不十分な暗いオフィスと比べて、自然光が入る明るいオフィスで働く方が同僚と円滑にコミュニケーションできており、健康状態もよいということがわかっています。

窓辺にリラックススペースを設置し、社員が気軽にコミュニケーションをとれる場所を提供している会社もあります。

(3)やる気やモチベーション向上に影響する

自然光を浴びることでセロトニンという物質が脳内に分泌され、ポジティブな気持ちになります。そのため、自然光を多く採り入れたオフィスでは、やる気やモチベーションも向上します。

オフィスには仕事の妨げとならない程度に、積極的に自然光を取り入れることをオススメします。

オフィス窓の主な種類

(1)引違い窓

一般的に見られる横開きの窓です。

さまざまなサイズがあるため、取り付けやすいことがメリットです。窓の開け方で換気を調整することもできます。また、防犯フィルムなど機能性を高めるグッズも充実しているのも魅力です。

デメリットは面積が大きく、隙間風も発生するために断熱性が弱まりやすく、工夫をしないと冷暖房費の上昇につながる場合があります。

(2)FIX窓

開閉が出来ない構造になっており、気密性が高いビルなどで採用されるケースが多く、デザインや配置の自由が利くのが魅力です。

デメリットは窓を開けることが出来ないため、換気は他の方法に頼るしかない点です。

空気清浄機や加湿器などを用意しないと、室内の空気が淀みやすい、乾燥しやすいなど不満が出るケースもあります。室内の空気を循環させるサーキュレーターなども組み合わせるのがオススメです。

(3)片開き窓

左右どちらかを軸にして、内か外の1方向にだけ開く窓です。光を取り入れやすく、風通しも確保しやすいというメリットがあります。

デメリットは窓の開け方で風通しを調整できますが、風が強いと窓が全開になってしまうこともあります。全開にならないようにストッパーで固定できるタイプが便利です。

(4)外倒し窓・内倒し窓

外側や内側に倒れる窓のことで、一定以上倒れないようにワイヤーなどで補助されているのが一般的です。換気性に優れているため、臭いがこもりがちな部屋や火災時に煙を逃がす目的で利用されます。

手の届かない箇所に作られることが多く、重量をかけると壊れる原因になります。

稀に低い位置に設置している場合等は防犯用に格子をはめるなど、見直しが必要なケースもあります。

(5)オーニング窓

複数の窓が外側に開閉するタイプの窓です。複数のガラス窓をハンドル操作で同時に開けることができます。

窓を開けたときの傾きを変えることで、風通しを調整可能で、また気密性にも優れています。それぞれの窓に枠がついているため防犯性も高くなっています。

デメリットは構造上メンテナンスが難しい点で、構造の熟知が必要になるため、専門業者でなければ分解と清掃が出来ないケースがあります。

目的別に選ぶオフィスの窓の種類

(1)明るさや開放感を出したい場合

オフィスに明るさや開放感を出したい場合は、自然光が多く入る全面ガラス窓が効果的です。狭いオフィスでも開放的な雰囲気になります。プライバシーを守りたい場合は、フィルムを使って調整もできます。

(2)防音性を高めたい場合

防音性を重視したい場合は、二重窓やFIX窓などが効果的です。機密性が高いため、外の音も気になりません。また、外気が入らないため、冷暖房費の節約にも有効です。

(3)セキュリティを高めたい場合

セキュリティを重視したい場合は、防犯ガラスを使った窓が効果的です。高価な機器や貴重品を保管している場所では、防犯ガラスが適しています。休日や年末年始に無人になることが多いオフィスにもオススメです。

まとめ

明るく開放感のあるオフィスにするためには、自然光がたっぷり入る窓が欠かせません。窓のないオフィスでは、社員の生産性も落ちてしまう可能性があります。

またオフィスの窓を選ぶ際は、防音性やセキュリティなども考慮したいポイントです。新たにオフィスを借りるときは、窓の種類や大きさ、位置などに注意して決めましょう。

また窓のない(または小さい)オフィスでも、「採光フィルム」を設置するなど、レイアウトを工夫することで従来よりも明るいオフィスになります。

当社では、オフィスに関するアドバイスを無料で行っております。

オフィス環境でお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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