オフィスの立地を選ぶ際に見るべきポイント

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これから起業する人が注意すべきことは山ほどあります。事業内容や資金の問題はもちろんのこと、オフィスの立地も大切です。オフィスなんてどこでも構わないなんて考えは捨ててください。オフィスの立地にこだわることは事業成功のカギとなるはずです。事業をするうえで大切になるオフィスのポイントをまとめました。

目次

オフィスの立地で見るべきポイント

オフィスの立地で確認しなければならないことは数多くあります。ここではポイントに分けて紹介します。

交通アクセスの良さ

一番わかりやすいポイントは、アクセスの良さです。特に駅からの近さが重要です。これは社員の通勤の便もありますが、営業マンの利便性や、社外の取引先や顧客のためでもあります。顧客や取引先の立場で考えれば駅から近ければ近いほど、訪問しやすくなるでしょう。できれば駅徒歩5分以内や駅直結の物件が理想です。そうでなくても駅からの道のりが簡単なほうが好まれます。近くに目印になるような建物や施設がある物件もわかりやすくておすすめです。

街のブランドイメージ

オフィス物件では、街のブランドイメージも重要視されます。街から受ける印象はオフィスのイメージや雰囲気も左右するポイントです。これはオフィスだけでなく、その企業が提供している商品やサービスのイメージにも関わります。トレンドに敏感な若い女性向けの商品やサービスを展開する場合は、銀座や表参道など、お洒落なイメージや洗練されたイメージの街で物件を探したほうがいいでしょう。アッパークラス向けの事業であれば高級感がある街を選択してください。街のブランドイメージを上手く利用して企業のイメージを印象付けましょう。

付近の客層

街のイメージ戦略は、潜在顧客層を知ることにもつながります。商品やサービスの潜在顧客層はどこか考えてみましょう。顧客の年齢層や、客単価などビジネスの方向によってターゲットは違います。ターゲットとなる顧客層がいるエリア、もしくはその近辺をオフィスとすると仕事もスムーズに進むでしょう。

競合他社の立地

ビジネスに合った顧客層やブランドイメージがあるエリアは、同業他社がいるものと思ったほうがいいでしょう。同じような仕事をしている同業他社がどれだけあるかあらかじめ調べておきましょう。強力な同業他社がいる場合は避けるのも戦略です。相乗効果があり、ビジネスとして成立するのであれば、あえて同じエリアで戦うという方法もあります。

簡単にオフィスの立地を選ぶポイントを紹介しました。これらのポイントを満たすような好条件のオフィス物件は家賃も高額になりがちです。特に開業時は固定費は削減したいものですが、合理的な範囲で家賃は高くなっても仕方ない場合もあります。立地を優先する分、広さや設備面などで妥協する選択肢も視野に入れましょう。

業界ごと人気の立地

ターゲット層から絞った立地を考えるなら周辺の施設も重要です。例えば学習塾は学校の近くや通いやすい場所を選びましょう。夜間に人通りが少なくなる場所や、車や自転車を停めるのに困るような場所は学習塾には向いていません。認知度を上げて、集客するためにも明るく目立ちやすい場所をおすすめします。

エリアによっては開業する業種に制限がつくこともあります。エリアには、都市計画法によって用途地域という利用に関する制限があります。例えば飲食店の深夜の営業が許可されていないエリアもあるため注意が必要です。

エリアの制限だけでなく、オフィスのオーナーの意向も考えなくてはいけません。遅くまで営業している店舗や人の出入りが激しい店子を避けている場合もあります。他のテナントの影響を気にして業種を制限するケースもあるでしょう。

業種に適した物件を見つけたとしても、すぐに入居できるとは限りません。オフィス物件を探すときは、人気のエリアや物件を複数見学してください。一番気に入った物件が契約できないとしても、次の物件がすぐ見つかるようにしておきましょう。

オフィス物件を選ぶポイントはたくさんあるため、すべてを満たすオフィスを探すのは大変です。条件が良ければ人気があり、すぐに埋まってしまいうでしょう。チャンスを逃さないように、オフィス探しは早めに始めておくことをおすすめします。

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