【msb Tamachi(ムスブ田町)】田町駅前に開業した大型プロジェクト!ミクストユースを目指した未来の街づくりを徹底解説
東京の三田・田町エリアが新たなビジネスと文化の中心地として再生される契機となった「TGMM芝浦プロジェクト」。この再開発で生まれた街区が【msb Tamachi(ムスブ田町)】です。
東京駅や品川駅へのアクセスが良好で、利便性の高い田町駅東口に位置する【msb Tamachi(ムスブ田町)】は、オフィス・商業施設・ホテル・公共施設が一体となった「ミクストユース(mixed-use)」の街づくりを目指して、2015年10月より開発がはじまり、2020年には街区全体が開業しました。
本記事では、この【msb Tamachi(ムスブ田町)】がどのように誕生し、どのような未来を描いているのか、プロジェクトの全貌を探ります。
msb Tamachi(ムスブ田町)とは?
msb Tamachi(ムスブ田町)は、JR田町駅東口エリアに2020年に全面開業した街区です。かつては、東京ガスの技術研究所やガスタンクなどの工業地帯として栄えており、産業用地としての役割を果たしていましたが、地域の再生と新たな価値創造を目指して再開発が行われました。
この再開発におけるプロジェクトは「TGMM芝浦プロジェクト」と呼ばれており、地権者である東京ガス株式会社(TG)、およびデベロッパーである三井不動産株式会社(M)と三菱地所株式会社(M)から名付けられたものです。3社が協力して、田町エリアの新たな都市の顔となるべく、革新的なミクストユース(mixed-use)街区を目指しました。
プロジェクトは2015年に着工し、2018年5月に「田町ステーションタワーS」が竣工、さらに2020年7月には「田町ステーションタワーN」が完成しました。また、フランスのアコーホテルズが運営する日本初のプルマンブランドホテル「プルマン東京田町」も2018年に開業し、このエリアの宿泊施設として新たな魅力を加えています。
msb Tamachi(ムスブ田町)の設計は、世界的に著名な建築設計事務所であるKPF(コーン・ペダーセン・フォックス)が担当しました。KPFは、直線的なラインが特徴的な外観デザインを採用し、田町駅周辺の街並みと調和する現代的な都市空間を創造しています。
このプロジェクトは、単なる商業施設やオフィスビルの集合体ではなく、住民や働く人々、訪れる人々が交流し、エネルギーを効率的に活用する持続可能な都市モデルを目指しています。msb Tamachiは、「結ぶ(musubu)」というコンセプトのもと、歴史ある田町エリアと新たな文化やビジネスを結びつける象徴的な存在となっています。
msb Tamachi(ムスブ田町)の街区概要
msb Tamachi(ムスブ田町)は、東京の田町駅東口に広がるエリアで進行した大規模な再開発プロジェクトの一環として誕生しました。このエリアはかつて、工業地帯としての歴史を持ち、田町駅が開業した頃にはまだ海に面していた場所でした。
1926年に芝浦口が開設され、工業地帯と商店街が共存する地域として徐々に発展を遂げてきました。しかし、時の流れとともに、周辺の施設や建物が老朽化し、再開発の必要性が高まっていきました。
田町駅東口周辺では、2000年代に入り、タワーマンションや商業施設の建設が相次ぎ、都市の様相が一変しました。その変遷の中で、東京ガス、三井不動産、三菱地所の3社が協力し、「TGMM芝浦プロジェクト」として田町エリアの新たな街づくりが進められました。プロジェクトのビジョンは、「ONとOFF、伝統と革新、三田と芝浦」を結びつけ、歴史と未来を融合させたミクストユース(mixed-use)の街区を創造することにありました。
msb Tamachi(ムスブ田町)は、このビジョンを具現化したものであり、オフィス、商業施設、ホテル、公共施設が一体となって街区全体を形成しています。具体的には、2018年に竣工した「田町ステーションタワーS」、2020年に完成した「田町ステーションタワーN」、そして日本初進出となるプルマンホテルがその中核を担っています。
msb Tamachi(ムスブ田町)が目指す役割は、単なる商業やビジネスの拠点に留まらず、地域コミュニティのハブとして、住民や働く人々、訪れる人々が自然に交わる場を提供することです。さらに、スマートエネルギーネットワークの導入により、環境負荷の低減を図りながら、都市生活の利便性を最大限に引き出す持続可能な街づくりを実現しています。
msb Tamachi 田町ステーションタワーN
建物概要
建物名称 | msb Tamachi 田町ステーションタワーN |
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所在地 | 東京都港区芝浦3-1-1 Google Mapで見る |
交通 | JR山手線・京浜東北線「田町駅」徒歩3分(ペデストリアンデッキで駅直結) 都営三田線・浅草線「三田駅」徒歩5分 |
設計 | 株式会社三菱地所設計、株式会社日建設計 |
デザイン | KPF(Kohn Pedersen Fox Associates) |
主要用途 | 事務所・飲食店舗・物販店舗・地域冷暖房施設 |
敷地面積 | 13,234.18㎡(4,003.33坪) |
延床面積 | 152,342.19㎡(46,083.51坪) |
専有面積 | 事務室:91,641.90㎡(27,721.67坪) |
構造 | 地上:鉄骨造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地上36階・地下2階・搭屋2階 |
建物高さ | 最高高さ:180.08m、軒高:180.08m |
駐車場 | 約252台(自走式:約44台、機械式:約208台) |
駐輪場 | 約70台 |
竣工 | 2020年7月 |
貸室(事務所)概要
基準階面積 | 2,860.40㎡(865.27坪) |
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天井高 | 基準階:2,800mm 特殊階:3,000mm |
OAフロア | 100mm(特殊階:200mm) |
床荷重 | 500kg/㎡ ※ヘビーデューティーゾーン:1,000kg/㎡ |
コンセント | 60VA/㎡(特殊階:100VA/㎡まで増設可能) |
照明方式 | グリッド式システム天井方式 |
インテリア空調 | ゾーン別VAV(変風量)空調 |
msb Tamachi 田町ステーションタワーNは、東京都港区芝浦3丁目に位置する地上36階・地下2階の高層複合ビルです。2017年8月に着工し、2020年7月に竣工しました。敷地面積は約13,000平方メートル、延床面積は約152,000平方メートルに及び、設計は株式会社三菱地所設計、株式会社日建設計が、デザインはKPF(Kohn Pedersen Fox Associates)が担当しました。
このビルは、地下2階から地上2階にかけての店舗・駐車場ゾーンと、4階から35階に配置されたオフィスエリアから構成されています。オフィスフロアは約860坪かつ無柱空間で設計され、企業の多様なニーズに応える柔軟なレイアウトが可能です。
27階部分は【クリエイティブ・ワークフロア】となっており、フロアのおよそ半分が、テナント利用者向けのオフィスサポート施設として運用されています。高層階からの眺望が堪能できる「スカイロビー」をはじめ、「テラス」「貸会議室」「エアーラウンジ」などが提供されています。そのほかにもコンビニエンスストアやカフェスペースなどが用意されており、最先端のビジネス環境が整えられています。
msb Tamachi 田町ステーションタワーNは、オフィスワーカーのビジネスをサポートするさまざまな施設と、利便性の高い交通アクセスによって、あらゆる業種の方から注目されている高層オフィスビルです。
msb Tamachi 田町ステーションタワーS
建物概要
建物名称 | msb Tamachi 田町ステーションタワーS |
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所在地 | 東京都港区芝浦3-1-21 Google Mapで見る |
交通 | JR山手線・京浜東北線「田町駅」徒歩1分(ペデストリアンデッキで駅直結) 都営三田線・浅草線「三田駅」徒歩3分 |
設計 | 株式会社三菱地所設計、株式会社日建設計 |
デザイン | KPF(Kohn Pedersen Fox Associates) |
主要用途 | 事務所・飲食店舗・物販店舗・(ホテル) |
敷地面積 | 11,663.63㎡(3,528.25坪) |
延床面積 | 150,056.36㎡(45,392.05坪) |
専有面積 | 事務室:77,390.75㎡(23,410.70坪) |
構造 | 地上:鉄骨造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地上31階・地下2階・塔屋1階 |
建物高さ | 最高部:169.0m |
駐車場 | 311台(自走式:約100台、機械式:約200台) |
駐輪場 | 自転車:約140台(自動2輪は駐車場内に約20台) |
竣工 | 2018年5月 |
貸室(事務所)概要
基準階面積 | 2,095.63㎡(936.43坪) |
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天井高 | 基準階/2,800mm(OAフロア100mm含まず) 特殊階/3,000mm(OAフロア200mm含まず) |
OAフロア | 100mm(特殊階:200mm) |
床荷重 | 500kg/㎡ ※ヘビーデューティーゾーン:800kg/㎡ |
コンセント | 60VA/㎡(特殊階:100VA/㎡まで増設可能) |
照明方式 | グリッド式システム天井方式 |
インテリア空調 | 各階6分割にゾーニング+VAV方式 |
msb Tamachi 田町ステーションタワーSは、東京都港区芝浦3丁目に位置する地上31階・地下2階建ての高層複合ビルです。2015年10月に着工し、2018年5月に完成しました。敷地面積は約11,000平方メートル、延床面積は約150,000平方メートルに達し、設計は株式会社三菱地所設計と株式会社日建設計が担当し、デザインはKPF(Kohn Pedersen Fox Associates)が手掛けました。
このビルは、地下2階から地上4階までが店舗や駐車場などの商業ゾーンとして使われ、6階から30階にはオフィスエリアが配置されています。オフィスフロアは約930坪の広さを持つ無柱空間で設計されており、企業の多様なニーズに対応できる柔軟なレイアウトが可能です。
msb Tamachi 田町ステーションタワーSは、先述のN棟と比べて商業ゾーンが広く、スーパーマーケットや居酒屋、書店、コンビニエンスストアなど、多彩な店舗が揃っています。また、2階のデッキからは隣接するホテル「プルマン東京田町」と直結しており、国内外からの来客に対しても十分なおもてなしが可能です。
msb Tamachi 田町ステーションタワーSは、最先端のオフィス機能を備えつつ、商業施設としての役割も果たす、非常に利便性の高い複合オフィスビルとして注目されています。
プルマン東京田町
建物概要
建物名称 | プルマン東京田町 |
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所在地 | 東京都港区芝浦三丁目1−21 Google Mapで見る |
交通 | JR山手線・京浜東北線「田町駅」徒歩3分(ペデストリアンデッキで駅直結) 都営三田線・浅草線「三田駅」徒歩5分 |
主要用途 | ホテル |
敷地面積 | 13,234.18㎡ |
延床面積 | 約13,430㎡ |
構造 | 鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地上9階、地下2階 |
建物高さ | 約50m |
客室 | 143室(予定) |
付帯施設 | レストラン、オープンスカイバー、エグゼクティブラウンジ、フィットネス、バンケット等 |
駐車場 | 地下駐車スペース50台完備。 (車輌制限:高さ2.3m、幅2.24m、長さ7.79m) |
竣工 | 2018年5月 |
フランス・パリを拠点に、世界110ヵ国で5400を超えるホテルやリゾートを展開する世界最大級のホテルチェーン「アコー」が手掛けた「プルマン」が日本に初進出したのはこの田町の拠点です。革新的で洗練されたデザインが特徴のハイクラスホテルとなっており、143室の客室が用意されています。
その他にも、新しいコンセプトを取り入れたレストラン、オープンスカイバー、エグゼクティブラウンジ、フィットネス、そしてビジネスやイベントでも利用しやすい宴会場が完備されています。
msb Tamachi(ムスブ田町)プロジェクトのタイムライン
msb Tamachi(ムスブ田町)プロジェクト(旧:TGMM芝浦プロジェクト)は、東京の田町エリアに新たなビジネスと文化の拠点を築く壮大な再開発計画です。このセクションでは、プロジェクトのタイムラインを追って、より街区の完成までのステップを分かりやすくまとめてご紹介します。
イベント | 日付 |
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TGMM芝浦プロジェクト 着工 | 2015年10月 |
msb Tamachi 田町ステーションタワーS/プルマン東京田町 着工 | 2015年10月 |
msb Tamachi 田町ステーションタワーN 着工 | 2017年8月 |
msb Tamachi 田町ステーションタワーS/プルマン東京田町 竣工 | 2018年5月 |
プルマン東京田町 開業 | 2018年10月 |
msb Tamachi 田町ステーションタワーN 竣工 | 2020年7月 |
msb Tamachi 街区全面開業 | 2020年9月 |
このプロジェクトは、2015年10月に着工され、2018年5月には地上31階・地下2階の「田町ステーションタワーS」が竣工しました。同年10月には、日本初進出となるプルマンブランドのホテル「プルマン東京田町」が開業し、国際的なビジネスや観光客を迎え入れる体制が整いました。
さらに、2020年7月には地上36階の「田町ステーションタワーN」が完成し、msb Tamachi街区全体が竣工しました。これにより、田町エリアは歴史ある商業地域から、未来志向のミクストユース街区へと生まれ変わりました。このプロジェクトは、東京ガス、三井不動産、三菱地所の3社による協力で実現し、街づくりの新しいモデルを示しています。
まとめ
msb Tamachi(ムスブ田町)プロジェクトは、田町エリアに新しいビジネスと生活の拠点を提供する、東京の都市開発における重要な取り組みとして注目され、2020年に全面開業を迎えました。
このプロジェクトによって、田町エリアは国内外のあらゆる地域と結ばれ、ビジネス、文化、生活の多様な要素が調和する活気に満ちた街として発展を続けています。未来の田町を形作るこの街区は、東京の新たなランドマークとして、長く愛され続けることでしょう。
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