日本橋高島屋周辺の再開発について【中央区・再開発】

日本橋高島屋周辺の再開発は、東京の中央区に位置し、歴史的にも経済的にも重要なエリアの一つです。
日本橋高島屋の歴史と再開発
初期の歴史
日本橋高島屋は、日本の百貨店業界の中でも古い部類に入り、創業は1933年に遡ります。日本橋自体が江戸時代からの商業の中心地であり、多くの商店や市場が栄えていました。
高度成長期の発展
1950年代から1980年代の高度経済成長期には、日本橋地区も大きく変貌しました。高島屋はこの時期に大幅な拡張を行い、現在のような大型百貨店の形態へと進化しました。
平成の大規模再開発
1950年代から1980年代の高度経済成長期には、日本橋地区も大きく変貌しました。高島屋はこの時期に大幅な拡張を行い、現在のような大型百貨店の形態へと進化しました。
2020年代の日本橋再生プロジェクト
- 東京オリンピックに向けて、東京都と中央区は「日本橋再生プロジェクト」を推進しました。このプロジェクトには、歴史的な建造物の保全と現代的な都市インフラの整備が含まれており、高島屋もこれに伴い新たな顔として生まれ変わりました。
- 新たに追加された設備としては、グローバルなブランドショップやレストラン、文化施設などが導入され、国内外の訪問者に対する魅力が向上しました。
今後の展望
日本橋地区としては、さらなる国際都市としての機能強化と地域コミュニティの活性化が目指されています。高島屋もこれに寄与する形で、新しいライフスタイルを提案し続ける計画です。

日本橋高島屋周辺の再開発について
以下に、2018年〜2025年にかけての日本橋髙島屋周辺(日本橋一丁目〜二丁目エリア)における主な再開発情報を時系列で整理してご紹介します。
エリアの象徴である「日本橋髙島屋」を中心に、複合施設の整備や大規模ビル開発、道路の地下化などが段階的に進められています。
■ 2018年:日本橋髙島屋S.C.全館開業
- 9月25日:「日本橋髙島屋S.C.本館・新館・東館」がグランドオープン。
- 高島屋本館(重要文化財)を活用しつつ、東館・新館に商業・オフィス機能を追加。
- 「本館+新館+東館+ウオッチメゾン」で一体運営され、延床面積約10万㎡超の大規模複合施設に。
■ 2019年:日本橋二丁目地区再開発完了
- A・B・C街区に分かれた再開発事業が完了・竣工。
- A街区:太陽生命日本橋ビル
- B街区:髙島屋本館の保存・活用
- C街区:日本橋髙島屋三井ビルディング
- 三井不動産が主導し、街区一体で「歴史と未来が交わる街」として新たな景観を形成。
■ 2020年〜2022年:日本橋川上空の首都高速地下化が本格検討段階へ
- 日本橋エリア全体で再開発が進む中、日本橋川の上を通る首都高の地下化計画が加速。
- 2022年:国交省が再開発との一体的推進を表明し、2035年ごろの完成を目指す方向性が固まる。
■ 2023年:日本橋一丁目東地区 再開発工事着工
- 【日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業】が正式着工(段階的開発)。
- A街区(地上40階・約205m):オフィス+商業+会議施設
- B街区(地上51階・約213m):住宅(568戸)+サービスアパートメント+子育て・医療施設
- C〜E街区:広場・公共空間(地下化完了後に整備予定)
- 完成予定:
- A・B街区:2026年度
- C〜E街区:2038年度(首都高地下化工事完了後)
■ 2024年:日本橋一丁目中地区 工事進行中(竣工予定2026年)
- 【日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業】
- 地上52階、高さ約284mの超高層複合ビルを建設中。
- 上層階には長期滞在型住宅(100戸)、低層に商業施設やオフィス、10階・22階に屋上ガーデンも。
- 日本橋の中でも最も高い建物になる予定で、象徴的ランドマークとなる見込み。
■ 2025年(現時点での状況)
- 再開発計画が中核エリアから東側・北側へと広がりつつある段階。
- 日本橋川の首都高地下化に伴い、日本橋本町方面への再整備構想も注目され始める。
- 地下化の工事準備が進行しており、2025年内には関連する一部仮設工事や動線整理が進む可能性あり。

日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業(2018年度竣工)
「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」は、東京都中央区の日本橋地区で行われた大規模な都市再開発プロジェクトです。三井不動産株式会社をはじめとする複数の企業や地権者が参加しており、このプロジェクトは日本橋の歴史的価値を保全しつつ、現代的な都市機能を充実させることを目的としています。
プロジェクトの概要
- 位置: 東京都中央区日本橋二丁目地内
- 面積: 約2.6ヘクタール
- 総延床面積: 約286,475平方メートル
- 主な施設: 日本橋髙島屋三井ビルディング、太陽生命日本橋ビル、髙島屋日本橋店
主要施設の特徴
- 日本橋髙島屋三井ビルディング
- 地上32階、地下5階、延床面積約148,000平方メートル
- オフィス、商業施設、屋上庭園、歩行者専用道路、新たな賑わいの核「日本橋ガレリア」
- Skidmore, Owings & Merrill LLP (SOM) による洗練されたデザイン
- 新サービス「mot. 三井のオフィス for Tomorrow」
- テナント企業向け会員制施設・サービスで、快適なビジネスライフをサポート
- メンバーズラウンジ、ウェルネス施設、カフェ&デリ、無料ラウンジ、貸会議室など
- 環境配慮と防災機能
- 新世代の制震装置「HiDAX-R」を導入
- 災害時に72時間対応の非常用発電機で電力供給
再開発の背景と目的
- 目的: 日本橋全体の再生とさらなる賑わいの形成
- コンセプト: 「残しながら、蘇らせながら、創っていく」
- 戦略: 都心型スマートシティ戦略を加速し、多機能な都市環境の提供
今後の展望
このプロジェクトは、日本橋地区を現代的なビジネスとショッピングのハブとして再定義し、地域の歴史的景観を維持しながら新しい価値を創出することを目指しています。将来的には、このエリアが東京のさらなる発展を促す重要な役割を担うと考えられています。
この再開発事業は、日本橋地区の更なる発展と国際競争力の強化に寄与することで、東京を国際的に魅力ある都市へと進化させることを期待されています。

26階建てと31階建ての高層オフィスビルが誕生

(C街区の外観イメージパース)
重要文化財である高島屋日本橋店の北側と東側の街区に超高層ビルが建設されています。

再開発組合の組合員は太陽生命保険(A街区)、三井不動産(C街区)、帝国繊維です。

建物規模はA街区が地上26階地下5階建て、C街区が地上31階地下5階建てとなります。
A街区のビルスペックは基準階面積約370坪、天井高3,000mm。C街区は基準階約800坪、天井高2,900mmを予定しています。
C街区のスカイロビーには200人規模の共用会議室やオフィスサポート施設を整備予定です。
高島屋の屋上には約6,000㎡の緑化空間を設置予定です。

現場写真



