再開発の範囲

再開発とは、都市再開発法に基づき特定のエリアで賃貸オフィスや商業施設を新たに開発するもので、再開発中にはビル建設するクレーンのアームがひときわ目立つため、遠くからでもわかります。
特に東京や大阪、名古屋といった大都市の駅前やビジネス街を中心にまとまった土地を確保して行われており、老朽化した戸建住宅やアパートなどの木造建築や工場施設などを解体し、1棟の巨大複合商業ビルあるいは複数の大規模商業施設、また高層タワーマンションや高層オフィスビルなど、異なる役割を持った複数の高層建築物が開発されます。

再開発は町をつくること

多くの再開発において超高層ビル建設が一般的です。
施設には金融機関や医療施設などを含んだ公共エリア、飲食店やアパレルなどのテナントエリア、大規模オフィスエリア、高級ホテルゾーン、高級レストランや展望台、高級賃貸を含めた大規模複合商業ビルの開発も増えており、大規模なものだと1つのエリアに1つの街が入るといっても過言ではありません。
この再開発によって駅や再開発エリア周辺に人の流れが生まれることで活性化させたり、エリア全体の都市機能の向上が期待されています。
再開発の際にはオフィス機能が必ず含まれています。

再開発によるオフィス物件の影響

駅周辺での再開発では、通勤の利便性が高さに注目されるため、大規模なオフィスビルやオフィスエリアを要する超高層ビルの開発も珍しくありません。ネット環境や充実したスペースにくわえて、省エネ性能を前提とした最新設備を備えていたり、雨天でも雨に濡れることなく移動できるという駅直結型施設も増えています。
再開発で影響を受けるのが、既存の賃貸オフィスです。近隣の再開発により最新の大規模オフィスが登場すると、既存の賃貸オフィス相場が影響を受けるため賃貸オフィス間での競争が激しくなります。
賃貸オフィスビルオーナーらは、再開発に合わせて何らかの対策するのが一般的です。最も多いのがオフィス内の内装やネット環境や空調システムなどを最新のものに改装するリノベーションで、省エネ機能や快適性を増す対策となっています。
また老朽化したビルを建て替える、不動産会社に売却するといったビルオーナーもいます。

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