リートの歴史

リート物件とは、「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとった「REIT」(リート)のことを指し、「不動産投資信託」という意味です、もともと、1960年にアメリカで生まれた金融商品で、不動産投資で利益を上げることを目的としています。

リートの仕組み

リートの基本的な仕組みは、多くの投資家から資金を集めて、不動産投資信託を行なう投資法人がその資金をオフィスビルなどの不動産に投資し、賃料収入などを投資家へ還元していく仕組みです。

日本リート誕生

日本では法律上の問題からリートを設立することができずにいたものの、2000(平成12)年に「証券投資信託法」が改正され、「投資信託及び投資法人に関する法律」(改正投信法)となったことで、日本でもリートが行えるようになりました。また日本のリートは、証券取引所に上場することでき、多くのリート銘柄が東京証券取引所と大阪証券取引所に上場され、通常の株式と同じように市場で取引されています。

日本でのリートの特徴

メリット

日本におけるリートの特徴は、まず投資口(投資家が投資法人に出資する単位)が20~100万円程度に設定されていて、購入しやすい点があげられます。また、投資法人から投資家に還元される分配金が投資口価格に対して、3〜4%という高いのも特徴的です。預貯金や国債と比べても、高い利回りが期待できるため、投資家・投資法人の双方にメリットがあります。

リートの安心性

そして、安心して投資できる投資環境として、投資法人が資金を投入した不動産に関して、ディスクロージャー(情報の開示)を法律で義務付けられている点があげられます。「資産運用報告書」の開示が義務付けられていて、この報告書には投資対象としている物件の稼働率・賃料収入が明記されているため、投資家から見たときの判断材料となっています。そして、上場されているリートについては「有価証券報告書」で、不動産鑑定士によって会計期末の各物件の時価を表示することが投資法人に義務付けられているので、投資家にとって対象となる物件の情報が手に入りやすい状況となっています。

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