C工事の定義

c工事とはオフィスの入居に関わる工事の一つです。入居者の費用負担によって入居者の選定した工事業者が施工する工事のことで、オーナー承認の基に行われます。ビル全体の施設や安全性・工程に比較的影響を与えない範囲の工事で、内装工事や什器備品、照明器具、電話工事などが多くc工事に含まれます。所有権は入居者側にあります。

A工事とは違うC工事の特徴

c工事は入居者側が施工する工事業者を選定することができるため、複数の業者から相見積もりを取って比較することができます。そのため工事金額を入居者側でコントロールすることができ、施工業者との交渉で有利な条件に持ち込むことができれば工事費用を大幅に抑えることも可能です。

C工事の範囲

壁の内装工事でc工事に該当する範囲は、何もないところに壁を作る場合です。この場合には壁を支えるための骨格の設置から仕上げの下地となる石膏ボードの設置、最後の仕上げ材の設置までc工事にあてはまります。
天井もまた壁と同じく、下地から仕上げまでがc工事範囲となります。オフィスの内装では吸音効果のある岩綿吸音板の設置などがよく行われます。
床の場合はコンクリートの床から上に設置するものはすべてc工事の範囲となります。特にオフィスで床下に電線やLAN配線が必要となる場合、二重床と呼ばれる木材や指示ボルトなどで下地を支える架構を組み、その上に合板などの下地材を設置して最後に仕上げ材で仕上げる工事が多く行われます。

C工事を行う際の注意点

c工事は入居者側が自分でお金を払うのだからと勝手に工事の手配や工事をしてしまうことでオーナー側とトラブルになってしまうケースが多くあります。手配や工事の際には必ず事前にオーナー側に相談をし、承認を得るようにすることが大切です。
また、入居するビルなどが新築である場合以外では先に入居しているテナントがいることも忘れてはいけません。工事の前には騒音や振動で迷惑をかける旨を伝え、手土産を持って挨拶に出向いたほうがよいでしょう。

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